カーターが現在開発中の、新たな3人乗りトライク 新型「APトライク250」。2024年11月には実車も展示されましたが、一体どのようなモデルなのでしょうか。
■新型「3人乗りトライク」開発進む!
カーター(神奈川県相模原市)は、コンパクトな3人乗りトライク「APトライク125」を販売し好評を得ていますが、新たなラインナップとして、大排気量・高出力化した新型「APトライク250」を現在開発しています。
この新型APトライク250はまだ市販化されていないものの、2024年11月に開催されたアウトドアイベント「FIELDSTYLE EXPO 2024」には開発中の実車が公開され、注目を集めました。
「APトライク」シリーズは、「ちょい乗り!ちょい載せ!ちょー便利!」をコンセプトにした3輪車で、新型APトライク250は、日常使いに便利だった125ccモデルの「APトライク125」をパワーアップしたモデル。
APトライク125同様に、ハンドル周りなどの操作系統はバイクに近い乗り物ですが、3輪のため安定感があり、また最大3人が乗車可能で、さらに雨風をしのぐウインドシールドや屋根を装備しています。
ボディサイズもAPトライク125と大差なく、全長2200mm×全幅1000mm×全高1650mmというコンパクトな車体で、日本の道路事情に適した使い勝手の良いサイズ感です。
そして従来モデルに搭載されていた125エンジンを250ccに換装したほか、車体の強度を全体的に高めたことで、走行性能を飛躍的に向上させている点が特徴。
新型APトライク250の運転に必要な免許は、一般的な「普通自動車免許」なので、クルマを運転できる多くの人なら問題なく走らせることが可能です。
保険や税金関係は、250ccバイク同等レベルに抑えられるため、安価な維持費で所有できる点も魅力的。
また、外出先の駐車にはクルマ用のコインパーキングが利用可能なので、出先で困ることも無いでしょう。
新型APトライク250の見どころのひとつであるパワーユニットには、多くの実績を持ち信頼性の高い「ZONGSHEN」製のエンジンを搭載し、最高出力15.6馬力、最大トルク1.98kgf・mを発揮。
さらに125cc版では空冷だった冷却方式は、250ccに拡大したことで水冷へと変更されました。
変速機は、本格的なクラッチを備えた5段変速に進化しており、より力強く多くの走行条件に適応できるようになっています。
先述した車体の強度向上については、フレームを新設計とし、剛性の高いサイドアルミフレームを使用。
サスペンションも3リンク式リジッドアクスルに刷新され、操縦安定性が向上しています。
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カーターによれば、従来のAPトライク125は平坦な道路を単独で走行するには十分な出力だったものの、多人数での乗車や重量物の積載、遠方への走行や急な坂道においてはやや力不足を感じるという声も寄せられたとのこと。
そのため、よりパワフルなエンジンを搭載した新型APトライク250の開発に着手したといいます。
実車展示時点では、車両価格は70万円台での販売を想定しているとも話しており、カーターからの続報に今後も注目です。