日本国内における「カローラシリーズ」としては、12代目が様々なボディタイプをラインナップしているなか、11代目モデルが現在も併売されています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■12代目と併売の「11代目カローラ」とは?
2024年3月にトヨタはカローラシリーズの「カローラアクシオ(セダン)」と「カローラフィールダー(ワゴン)」の一部改良モデルを発売しました。
これらのモデルは特に営業車や社用車として利用されることが多く、幅広いビジネスユーザーに支持されています。
一体、これらのクルマにはどのような特徴があるのでしょうか。
トヨタのカローラシリーズは、現行モデルで12代目を迎えました。
このシリーズには「カローラスポーツ(ハッチバック)」、「カローラ(セダン)」、「カローラツーリング(ワゴン)」、「カローラクロス(SUV)」、「GRカローラ(スポーツモデル)」といった多彩なラインアップが揃っています。
2019年9月に12代目となるカローラとカローラツーリングがデビューしましたが、その際に2012年5月に登場した11代目にあたるカローラアクシオとカローラフィールダーについては、設定グレードや一部装備を見直した上で販売を継続することが発表されました。
実際、11代目のカローラアクシオとカローラフィールダー」は現在でも法人ユーザー向けに販売されており、そのニーズに応え続けています。
登場から13年が経過したこのモデルですが、フルモデルチェンジこそ行われていないものの、ユーザーの要望に応える形で数々の改良が重ねられてきました。
例えば、2015年3月にはマイナーチェンジを実施し、エクステリアをよりモダンでスポーティなデザインに変更することで、若い世代のユーザーの関心を引きつける工夫がされました。
その後、2022年8月にはプロジェクター式LEDヘッドランプやナノイーX、スマートフォンが置けるトレイ、USB端子(Type-C)などが標準装備となり、利便性が大幅に向上しました。
さらに2024年3月1日には、新たにICS(インテリジェントクリアランスソナー)が標準装備され、ガソリンモデル(MT)にはバックモニターを新設。
また、ハイブリッドモデルのバッジが「Beyond Zero」に変更されるなど、環境意識の高いアップデートも行われています。
ボディサイズは、全長4400mm×全幅1695mm、ホイールベース2600mmと共通しています。
一方で、全高はカローラアクシオが1460mm-1485mm、フィールダーが1475mm-1500mmと若干異なります。
普通車のなかで比較的コンパクトなサイズ感は、日本の道路事情に非常に適しており、取り回しのしやすさもポイントです。
エクステリアデザインはシンプルでありながら洗練されており、幅広いユーザー層に受け入れられるスタイルです。
インテリアは、大型のアッパーボックスやコンソールボックスといった収納スペースを備え、さらに大容量のトランクルームを確保することでビジネス用途にも適した高い実用性を提供しています。
パワートレインは、1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載したガソリンモデルとハイブリッドモデルの2種類がラインアップされ、トランスミッションはCVTまたは5速MTが選択可能です。
また、駆動方式も2WD(FF)と4WDから選べるため、多様なニーズに対応しています。
なお、価格(消費税込)はカローラアクシオが163万9600円から220万5600円、カローラフィールダーが178万6400円から235万9000円となっています。
エントリーモデルは160万円台から購入可能で、この手頃な価格設定も大きな魅力の1つです。
このように、カローラアクシオとカローラフィールダーは、発売から13年経った現在も、ビジネスシーンを中心に高い支持を集めるモデルです。
長年にわたる改良を重ねてきた結果、最新のニーズにもしっかり応えるモデルへと進化を遂げています。