2025年1月10日から12日まで、毎年恒例のイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催されました。さまざまなカスタムカーが登場するなか、最新ミニバンをベースとしたキャンピングカーも並んでいました。どのようなクルマでしょうか。
■後席に「お部屋」が広がる最新「フリード クロスター」
2025年1月10日から12日までの3日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催されました。
さまざまなチューニングマシンやドレスアップカーが登場するなか、最新ミニバンをベースとしたキャンピングカーも並び、来場者の注目を集めていました。
横浜市旭区に本社をかまえるロッキー2は、キャンピングカーの販売や修理のほか、オリジナルキャンピングカー「MV(マウンテンビレッジ)」シリーズも展開しています。
MVシリーズのラインナップのなかで、TAS2025会場に出展されたのはキャンピングカー「フリード クロスター MV(Mountain Village)」でした。
2024年6月に8年ぶりのフルモデルチェンジを実施して間もない最新版のホンダ「フリード」の「CROSSTAR(クロスター)」タイプがベースとなっています。
フリードというと3列シートのコンパクトミニバンですが、フリード クロスター MVのベース車には2列・5人乗り仕様が用いられています。
3列目席の代わりに、四角く広い荷室部を備える独自設計の仕様で、先代は「フリード+(プラス)」として独立した車種でしたが、今回のモデルチェンジを機にフリード クロスターのラインナップのひとつとなっています。
フリード クロスター MVのボディサイズは全長4310mm×全高1755mm×全幅1720mmで、外観の形状を含めベース車と変わりません。
一方室内は大きく変更され、後席にはオリジナルのシートが備わります。
フルフラットにして寝床にできる「ベッドモード」では、長さ1800mm×幅1270mmと、大人2人が就寝可能なダブルベッド並みの広いスペースが確保されます。
また対面対座へと組み換えもできるなど、さまざまなシートアレンジができます。
対面時には取り外し可能なフレキシブルテーブルを用いて、ゆったりとしたダイニング空間としてくつろげます。
サイドには木目を活かしたサイドシェルフも備わり、機能的かつ居心地の良い小さなお部屋に生まれ変わっています。
車両の特徴について、ロッキー2の担当者は以下のように話します。
「うちは、バンライフならぬ“ワゴンライフ”と銘打ち、キャンピングカーとベッドキットのイイとこどりな車中泊キットとして展開しています。
例えば車内の上の部分に棚をつけて使い勝手を良くしていたり、座席シートも普通のシートに近いメッシュ生地を使っていて、純正に近いように作っています。
また最新の乗用車がベースなので、全車追従型のACC(アダプティブクルーズコントロール)がついていたりと、商用バンをベースにしたキャンピングカーに比べ、長時間運転していても疲れにくいところは大きいです。
やはり先進運転支援機能の有無は、長く運転する上で全然違ってくると思います」
このほか走行充電可能な92AhのサブバッテリーやAC100Vコンセント、USBポート、外部電源コネクターなどをセットした電装キットを標準装備します。
新型フリード クロスター MVの販売価格(消費税込み)は398万円(ガソリン・FFモデル)から。8ナンバーのキャンピングカー登録はせず、3ナンバー仕様のままとなっています。
TAS2025会場でも興味を示すユーザーは多く、ロッキー2のブースでは多くの人でにぎわいました。