クネクネとカーブが連続する首都高速道路ですが、そのなかから特に注意を要する本線の「魔のカーブ」ともいえる要注意スポットを紹介します。
■首都高で「運転要注意」なスポットとは?
首都高速道路は、東京都心を縫うように走る幹線道路でありながら、急カーブや急勾配、そして頻繁な分岐や合流といった独特の構造を持っています。
そのため、走行には高度な注意が求められる場所が多いのが特徴です。
本記事では、特に危険性が高い「魔のカーブ」とも言えるスポットをいくつか紹介します。
●参宮橋カーブ(4号新宿線)
このカーブは、特に上り線で注意が必要な急カーブといえます。
ポイントとしては、旋回半径(R)がわずか88mと非常に小さく、さらに左カーブを曲がり切った直後に勾配率7%の急な下り坂が続きます。
制限速度は50km/hに設定されていますが、特に雨天時には路面が滑りやすく、速度をコントロールできずに側壁へ接触する事故も少なくありません。
加えて、このカーブのすぐ近くには代々木入口と代々木パーキングエリアが位置しており、ドライバーは短い区間で「左急カーブ→入口合流→PA分岐→右急カーブ→PA合流→左カーブ」の動作を求められます。
そのため、減速しながら慎重に進むことが求められます。
●熊野町JCT(5号池袋線・C2中央環状線)
2路線が交差する地点ですが、5号線本線が急激な「く」の字状に曲がる構造が特徴的です。
この区間は、上下線が2階建て構造になっており、それぞれに異なる注意点があります。
下段の下り線では、2008年に発生したタンクローリーの横転・炎上事故に代表されるように、旋回半径85mの右カーブを曲がり切れないことが原因の事故が発生しています。
さらにこの下り線では、カーブを抜けた直後にC2本線との合流地点が控えているため、注意が必要です。
一方、上段の上り線では見通しが若干良いものの、カーブの半径は同じく85mであり、直後には下り坂と北池袋入口の合流が控えています。
上下線とも、赤いカラー舗装や注意喚起の標識が現れた時点で速度を落とし、慎重に進入することが肝要です。
●竹橋JCT~神田橋JCT(C1都心環状線)
この約1kmの短い区間には、竹橋JCT、神田橋出入口、神田橋JCTといった分岐や合流が連続して配置されています。
急カーブ自体は少ないものの、道路が右へ左へと蛇行しており、非常に神経を使う区間です。
また交通量が多いことから、周囲の車両の動きに細心の注意を払いつつ、ハンドルを左右に操作して進む必要があります。
特に、不慣れな運転者にとっては難易度が高く、事前に道路地図でルートを確認したり、可能であれば別ルートを選んだりするのも良い選択肢といえるでしょう。
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このように首都高には今回取り上げたカーブ以外にも、注意が必要なポイントが数多く存在します。
特にジャンクションや出入口付近では急カーブや分岐、合流が頻繁に現れるため、制限速度を守り、慎重に運転することが事故防止につながります。
都心を快適かつ安全に走行するために、常に状況を見極めながら運転しましょう。