トヨタのインドネシア法人は2025年1月9日、小型トラックベースのSUVコンセプト「ハイラックスランガSUV」を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■トヨタの新「カクカク“3列”SUV」!
トヨタのインドネシア法人は2025年1月9日、小型トラックベースのSUVコンセプト「ハイラックスランガSUV」を発表しました。
ハイラックスランガは、トヨタの新興国向け世界戦略車「IMV」プロジェクトの一環として開発された小型トラックです。
日本でも販売されている「ハイラックス」よりひと回り小さく、仕向け地のニーズに応じて荷台部分を柔軟に拡張できるのが特徴です。
そんな商用トラックを3列SUVに仕立てたのが今回発表されたハイラックスランガSUVです。SUV化に伴う改造は「New Armada」という現地の架装メーカーが手がけます。
外観デザインのテーマは「モダンアドベンチャー」。3分割の樹脂剥き出しバンパーをはじめフロントセクションは基本的にハイラックスランガと同じですが、ヘッドライトを上下2段に、ドアミラーを縦型に、ルーフを若干高めに設計するなどで、SUVならではの頼もしさを表現しています。
フロントドアより後方の架装セクションは、カクカクとした直線基調で構成。樹脂剥き出しのクラディングパネルを装備するなど無骨な雰囲気を残しながら、淡いグリーンとホワイトルーフのツートーンによってレトロかつフレンドリーな印象をもたらしています。
3列シート最大8人乗りとした室内は、ブラウンとブラックの2色で仕立てたカラーコディネートによって商用イメージを払拭。天井にはエアコンの後席用吹き出し口を設けており、フル乗車での快適性を確保しています。
装備は必要最低限とし、パワーウインドウ、7インチのディスプレイオーディオ、リアパーキングカメラ、バックセンサーなどはオプション設定となっています。
パワーユニットは2リッターガソリン(最高出力139PS・最大トルク183Nm)または2.4リッターディーゼル(最高出力149PS・最大トルク343Nm)の2種類。ギアボックスは5MT、ディーゼル車のみ6ATも用意しています。
価格は未定ですが、近日発売される見通し。参考までにハイラックスランガの価格は1億8870万ルピア(約180万円)から、ハイラックスベースのSUV「フォーチュナー」は5億8110万ルピア(約550万円)からとなっています。