カスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」では、ケータハムが新型スポーツクーペ「プロジェクトV」を出展しました。
■「ヤマハの技術」で駆動する「新型スポーツカー」
カスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」が、2025年1月10日から12日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催されました。
多種多様なカスタムカーが並ぶ会場の中、ケータハムブースには流麗なスタイルを持つ新型スポーツクーペ「プロジェクトV」が展示されていました。
これは一体どのようなクルマなのでしょうか。
ケータハムといえば「セブン」を思い浮かべる方も多いでしょう。
今回の東京オートサロンでも、人気モデルの「セブン170R」が出展されていました。
その隣の一段高いところに展示されていたのが、今回取り上げる新型プロジェクトVです。
ケータハムといえば、セブンのような「ライトウェイト、シンプル、ファントゥドライブ」を原則としたクルマ作りを行っている自動車メーカーです。
そして世の中のクルマの電動化に伴い、ケータハムでも電気自動車(EV)へのシフトを模索している中で作り上げられたのが、このプロジェクトV。
コンセプトモデルということもあり、諸元はターゲットスペックとなっていますが、全長4255mm×全幅1893mm×全高1226mmで、ホイールベース2581mm、そして車両重量は1190kg。
パワートレインは、ヤマハ発動機の開発したシングルモーターeアスクルを搭載した後輪駆動です。
バッテリーは、台湾Xing Mobilityの液侵冷却バッテリー(バッテリーセルはパナソニックエナジーの車載用円筒形リチウムイオン電池)で、バッテリー容量は55kWh前後。
気になる最高出力は200kW/268bhp/272馬力を誇り、最高速度230km/hと航続距離で400km(WLTPモード)を実現します。
また、充電時間は150kW DC急速充電器を用いて15分を目指しているとのこと。
サスペンションはフロント/リア共にダブルウィッシュボーン式。タイヤサイズはフロント235/35R19にリア285/30R20を履きます。
そして新開発のスポーツカーと言うとついつい性能に注目しがちですが、新型プロジェクトVの魅力はスペックだけに留まりません。
その流麗なスタイリングや、ロー&ワイドという他にはない純然たるスポーツカーらしいデザインは、見ているだけもカッコよさが伝わってきます。
インテリアはフロント2座にリア2座の「3人乗り」を基本として、オプションでリア2座の「4名乗り仕様」も可能だといいます。
このリア1座の場合はセンターレイアウトとなり、従来のFR車のようなプロペラシャフトが車内を通り抜けるようなことがないので、リアの足元も広々しており快適に過ごせそう。
座席を使わない時には荷物置き場として最適な空間が生まれます。
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このプロジェクトV、過去の東京オートサロンでも出展され、多くの注目を浴びたことから、その後多くの問い合わせがあったそうです。
イギリスにあるケータハムでどのような製造工程になるのか、デザインやスペックに関しても様々な検討が行われていることもあり、今すぐに販売という訳にはならないそうですが、世界から注目を浴びていることから、プロジェクトは進行しているとのこと。
クルマ好きならずとも、今後の動向に注目していきたいクルマです。