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まさかの「“GT-R”スーパーカー!?」初公開! 全長5m×全幅2.4mのド迫力ボディがスゴイ! 日産「ハイパーフォース」もイメージの「CREWCH GT-R356C」とは

くるまのニュース 2025年1月25日 13時10分

2025年の「東京オートサロン」にも、日産「GT-R(R35型)」が数多く出展されていました。そのなかでも一際目を引いたのは、「CREWCH(クルウチ)」が制作した「GT-R356C」。オートサロンの常連であるクルウチが今期持ち込んだGT-Rは、どのような車両なのでしょうか。

■GT-Rスーパーカー?

 2025年1月10日から12日にかけて幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」に、三重県のチューニングショップ「CREWCH(クルウチ)」は、日産「GT-R(R35型)」のカスタムカー「CREWCH★クルウチ妄想のGT-R356C」を出展し、コンセプトカー部門で優秀賞をおさめています。

 往年のグループC車両をイメージして制作したという完全オリジナル外装をまとったGT-R356Cは、自動車メーカーのコンセプトカーさながらの完成度で会場を沸かせました。

 三重県多気郡明和町にある「株式会社クルウチ」は、一般整備からカスタムチューニングまでを行う自動車整備工場。ただしスポーツカーに関してはメディアへの露出も多く、多方面から一目置かれる存在です。

 「国産スポーツカーを日本国内に残していきたい!そして、若い世代の人達にスポーツカーの種をまきたい」と語る代表の久留内良彦氏は、自身がコレクションする名車や旧車、希少車を展示した「クルウチ博物館」をオープン。

 とりわけ日産とGT-Rに思い入れが深いようで、R35型だけでも多くの台数を所有しています。

 GT-R(R35型)は、スカイラインから独立した車種として2007年に発売された日産のフラッグシップスポーツカーです。

 3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VR38DETT」にデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、回頭性とトラクションを両立させるアテーサE-TSを介して四輪を駆動し、その確かな性能で世界中から高い評価を受けています。

 久留内氏は、GT-R(R35型)の開発責任者であった田村宏志氏とも縁が深く、クルウチ博物館には田村氏が携わった車両の展示スペースも併設。またクルウチは東京オートサロン2024で「CREWCH★田村宏志s BNR32」と名付けられた「スカイラインGT-R(R32型)」も出展していました。

 そのクルウチが今季のオートサロンに出展した「CREWCH★クルウチ妄想のGT-R356C」は、久留内氏自身が乗りたいGT-Rを具現化したカスタムカーです。

 出展者コメントには「性能面では世界中のスーパーカー達に肩を並べるGT-Rだが見た目は物足りないため、スーパーカーをイメージした雰囲気をまとわせました」という旨が記されていたとおり、外観は細部にGT-Rの面影を残すものの、まったく別物となっています。

 GT-Rのデザインエッセンスだけをより大胆に強調したようなGT-R356Cは、次期型GT-Rと噂された日産のコンセプトカー「ハイパーフォース」からもインスピレーションを得ているとのこと。

 リア部分は、1980年代に盛んであったグループCマシンのようなロングテールとし、それにあわせてノーズも延長され全長は5m、全幅は2.4mまで拡大。フォージアート製の24インチホイールを履き、リアには405/25R24サイズのタイヤが組み合わされています。

 しかも外装は、樹脂製のパネルをノーマルボディに貼り付けたのではなく、アルミ製のボディパネルを制作してフレームに直接取り付けられており、ボルト止めできないリア周りは性能を損なわないようにボディの切断を最小限に抑えてあるそうです。

 またGT-R356Cは乗ることを前提に制作されたとのことで、久留内氏は「公認車検は通せる状態なので、いつか乗る予定です」と話します。加えて「成形金型があるので、頼まれたら作ることはできるかもしれません」とも述べていました。

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 GT-R356Cのほか、クルウチは今季のオートサロンにも数多くの車両を出展していました。

 1970に登場した「フェアレディZ 240ZG」といった旧車に加え、クルウチの理念を象徴するかのようにマニュアルトランスミッションに換装したGT-R(R35型)およびV37型「スカイライン400R」といった、スポーツカー好きなら誰もが考えるカスタムがそのまま形となっています。

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