DAMDは2025年1月11日から3日間開催された、東京オートサロン2025でトヨタ「シエンタ」をベースにした、「SIENTA STUART」を初公開し注目を集めていました。
■ファミリー向けコンパクトミニバンがクラシカルな顔つきに大変身
2025年1月10日から3日間、千葉県・幕張メッセではカスタムカーイベント「東京オートサロン 2025」が開催され、各メーカーが開発したモデルが数多く出展されていました。
出展車両は時代の流れで変化しつつあり、ハイパフォーマンスカーの他にも、ファミリーカーや次世代モビリティも数多く展示されています。
カスタムカーにおいても顕著に表れていて、これまでは男性層に向けた出展車両が目立っていましたが、近年では女性をターゲットにしたカスタムモデルも増加傾向にあります。
カスタムカーのパーツキットを手掛ける老舗メーカーDAMD(以下ダムド)も男性ユーザーのみならず、女性やファミリー層など幅広いターゲットに向け、商品を展開しています。
今回出展されたカスタムカーも女性やファミリー層を対象にしたモデルが存在していましたが、その一つがトヨタ「シエンタ」をベースに開発された「SIENTA STUART(以下シエンタ スチュアート)」です。
シエンタは2003年に初代モデルが登場した、4100mmほどの全長に3列シートを実現した、家族向けのコンパクトミニバンです。
現行モデルは2022年に発売された3代目で、全長は4260mmまで拡大されましたが、全幅は1695mmと5ナンバー規格に収まっています。
エクステリアは親しみやすさと機能性を重視したデザインが特徴です。
丸みを帯びたフォルムにシンプルながら可愛らしさを感じるフロントフェイスとグリル周りのアクセントがモダンな雰囲気を演出しています。
インテリアでは低床&フラットフロアが採用され、室内空間が広く、室内高は1300mm確保され、小学生低学年ぐらいなら立って移動できるほどです。
2列シートの5人乗り、3列シートの7人乗りが設定され、乗車人数や積載に合わせた多彩なシートアレンジが可能です。
パワートレインは1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドを用意し、ガソリンエンジンは最高出力120ps、最大トルク145Nmを発揮します。
安全支援装置は、最新の「Toyota Safety Sense」が全車標準装備。
このような仕様で、ファミリー層から特に支持を得ているシエンタをダムドは、ニューレトロスタイルに仕上げました。
出展されたシエンタ スチュアートは、フロントフェイスの変更がメインのカスタムカーとなっています。
フロントフェイスは従来の角目ヘッドライトから丸目ヘッドライトに変更することで、往年の名車ローバー「ミニ」を彷彿とさせる英国車のようなデザインとなりました。
デザイン担当者は「初代ダイハツ ミラジーノが好きでミラジーノが実用的なミニバンになったら絶対カワイイと思い製作しました」と話します。
ヘッドライトを丸目に変更しただけでなく、ウインカーも丸形を採用し下側に配置することで照れたような表情に。
さらに、ボンネットを二重にすることで、ヘッドライト上部に盛り上がりを作り、エモーショナルでレトロな雰囲気が出るように形状を巧みに調整しています。
合わせて、グリルのメッシュパターンが特徴的でブリティッシュな雰囲気を演出しています。
※ ※ ※
今回、初公開されたシエンタ スチュアートの評判は上々で、春頃の市販化に向けて取り組んでいるとのことです。
カスタム内容はヘッドライト、ウインカー、ボンネット、グリルバンパーの構成で、価格は35万円からを予定しています。
ダムドではパーツの販売のみとなり、新車をベースとした取り付けや持ち込みでの取り付けは、特約店で行われるとのことです。