ヒーロー映画には昔からクールなクルマは欠かせません。現在公開されている映画『ブラックパンサー』には、高級車クーペの「レクサスLC」が登場し激しいカーアクションを見せています。
■サプライズで登場したレクサス「LC」
「007」にはボンドカー、「バットマン」にはバットモービル、「マッド・マックス」にはV8インターセプターと、ヒーロー映画には昔からクールな車が登場します。
今年も沢山のヒーロー映画が公開されますが、そのトップバッターをきり、現在大ヒットなのが「ブラックパンサー」です。
ブラックパンサーは、人気のヒーロー・ブランド“マーベル”のヒーロー。この映画は、ブラックパンサーの故郷であるアフリカのワカンダ国(架空の国)での冒険がメインストーリーですが、韓国・釜山の街を使った迫力あるカーアクションも見せ場の一つとなっています。
先日、この場所を見学する機会に恵まれたのですが、ハングル文字の看板が独特のムードを出していて、パワフルなアジアの街をしなやかなブラックパンサーが疾走するのはとても絵になるなと思いました。そしてこのカーアクションシーンで、ブラックパンサーが飛び乗るのはなんとトヨタの高級車ブランドであるレクサスの「LC」なのです。
レクサスLCは、エンジンやボディ、内装にも拘ったラグジュアリースポーツクーペです。
レクサスLCに搭載されているパワートレインは、加速が強烈な5リッターV8エンジンと3.5リッターV6エンジンに電気モーターを加え強烈なパワーを発揮しつつも、低速時には電気モーターで走行し燃費や環境に貢献するハイブリッドモデル、2種類のパワートレインを採用しています。
エクステリアデザインは、ラグジュアリークーペに相応しい低重心かつ低全高で四隅のタイヤを強調する張り出したフェンダーやクルマ全体に美しい面とシャープな線をうまく構成し、エレガントな表情を演出しています。
世界中の道でテストを繰り返したレクサスLCは、ドライバーの本能を刺激する鋭く優雅な走りや官能的でもあるエンジンサウンドも聞かせるなど、楽しく快適なドライビングを提供できるラグジュアリークーペです。
ブラックパンサーは、ヒーローなのですが国王でもあります。なのでラグジュアリー・スポーツカーが非常に似合います。割とここ数年のマーベル映画はアウディとのタイアップが多かったので、レクサスの登場はまさにサプライズでした。
3月末から公開のリュック・ベッソン監督のSF映画「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」では、未来の(宇宙船になった)レクサスが登場します。
■マーベルヒーロー達は日本車もお好き?
日本の自動車メーカーのクルマが、マーベルヒーローと共演する例は過去にも実はありました。2012年「アベンジャーズ」で、アベンジャーズをつくった組織「シールド」が使用する車がホンダの高級車ブランド、アキュラだったのです。
また、2003年の映画「X‐MEN2」ではMAZDAのRX-8が使われていました。この車は4人乗りですが、X‐MENの基地(学園)が攻撃された時、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンをはじめ4人が脱出。ちょうど4人乗りの車があった!(笑)という見事な展開でした。マーベルのヒーローたちが日本車に乗っているのは、嬉しいです。
なおマーベルではなくDCヒーローであるバットマンですが、「ジャスティス・リーグ」のバットマンは、メルセデス・ベンツに乗っていましたが、「ダークナイト」の時は、伊・ランボルギーニのムルシエラゴというスーパーカーに乗っていました。車名の「ムルシエラゴ」はスペイン語でコウモリという意味です。
『ブラックパンサー』は3月1日より大ヒット公開中
[文・写真:杉山すぴ豊]