手軽で経済的な乗り物として3人乗りトライクが注目を集めています。国内で注目されている3車種を取り上げ、それぞれの特徴を紹介します。
■エントリーにぴったりな「APトライク125」
3人乗りトライクは、バイクのように風を感じながらクルマのように安定した移動が可能なユニークな乗り物です。
レジャーや観光、ビジネス、高齢者の移動手段など、様々な用途で注目されています。
経済的で、日常の使い勝手に優れたこのカテゴリの中から、「APトライク125」「APトライク250」「VIVEL TRIKE」の3モデルを取り上げ、それぞれの特徴を紹介します。
APトライク125は、神奈川県相模原市の株式会社カーターが手がけるトライクです。
ボディサイズは全長2200mm×全幅1000mm×全高1650mmとコンパクトな車体です。
パワーユニットは最大出力8.6馬力、最大トルク8.8Nmを発揮する、125ccのZONGSHEN製エンジンを搭載しています。
変速機は4段変速に加え後退ギアを備えたロータリー式変速機を搭載。
燃費性能は約25km/L、タンク容量は約10Lです。経済的で、日常の買い物や送迎、短距離の移動にぴったりです。
最大3人が乗車可能で、屋根付きのため雨の日でも快適です。
普通自動車免許(AT限定可)で運転できる手軽さが特徴で、維持費もバイク並みに安価です。
車両価格(消費税込)は、52万8000円です。
■走行性抜群な「APトライク250」
そしてAPトライク250は、APトライク125の上位モデルとして、近日発売予定の新型トライクです。
APトライク125のユーザーから、複数人乗車時や重量物の積載、急な坂道での登坂力において若干の力不足を感じるとの声を受け、より高出力な250ccエンジンを搭載したモデルとして開発が進められています。
パワーユニットは最大出力15.6馬力、最大トルク19.5Nmを発揮する、125ccのZONGSHEN製エンジンを搭載しています。
これにより、長距離走行や登坂時のパフォーマンスが向上しています。
変速機は5段変速に加え後退ギアを備えたロータリー式変速機を搭載し、さまざまな走行条件下での適応性が向上しています。
車体サイズは125ccモデルと同様、日本の道路事情や保管スペースに適したコンパクトなサイズを維持しています。
車両価格(消費税込)は、70万円台を予定されていますが、正式な価格は未定です。
■商用や高齢者にピッタリな「ビベルトライク」
またトライクにも、クルマやバイクのように、EV(電気自動車)モデルが実在します。
ビベルトライクは、神奈川県伊勢原市に本社を構えるバブル社が開発した電動3人乗りモビリティです。
ボディサイズは、全長2250mm×全幅1020mm×全高1650mmとコンパクトで、街中での取り回しが容易で、狭い道や駐車場でも安心して利用できます。
ハンドル周りには、LCDモニターが装備され、USBメモリを接続すれば好きな音楽を聴きながらドライブすることも可能です。さらにハンドルには走行モードスイッチが搭載されます。
また、小型のトランクを備えているので、車載道具や小物などの収納も可能です。
パワーユニットには、リードアシッドバッテリーと高密度のリチウムイオンバッテリー2種類が用意され、それぞれ1500Wと2000Wのバッテリー容量から選択が可能です。
バッテリーの種類や容量によって異なりますが最高速度は45km/hから50km/h、最大航続距離は50kmから120kmです。
家庭用コンセントで充電可能な電動システムを採用しており、1回のフル充電にかかる電気代は100kmあたり80円と非常に経済的で、環境にも配慮されています。
このモデルも普通自動車運転免許で運転可能で、車検や車庫証明が不要なため、維持費が抑えられる点も大きなメリットです。
ボディカラーは、「ホワイト」「シルバー」「ブラック」「レッド」の4色です。オプションでオリジナルカラー塗装も用意されています。
車両価格(消費税込)は、59万円から80万円です。
※ ※ ※
こうして3つのトライクを比較してみると、APトライク125はコストパフォーマンスが高いエントリーモデル、APトライク250はパワフルで長距離移動にも適したモデル、ビベルトライクは環境に優しい電動モデルと、それぞれ異なる魅力を持っていることがわかります。
3人乗りトライクで、風を感じながら楽しい移動を体験してみてはいかがでしょうか。