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高速の電光板に「みどりの三角」 意味はナニ? 謎の「▲マーク」は「赤バージョン」も存在! 正体は絶対知っておきたい「快適ドライブの“ヒント”」だった

くるまのニュース 2025年2月2日 7時10分

高速道路などに設置されている電光板が、緑や赤の「三角マーク」を表示することがあります。一体どのような意味なのでしょうか。

■高速の電光板「三角マーク」 見たらちょっと「予定変更」がオススメ

 高速道路などで、さまざまな情報を提供する電光掲示板をみかけます。
 
 その電光掲示板に、緑色や赤色の「三角マーク」が表示されることがあります。一体何を示しているのでしょうか。

 高速道路の電光掲示板は「道路情報板」といいます。

 主にリアルタイムの交通情報を表示しており、例えば「久喜白岡JCT-都賀西方PA 断続渋滞63km」「この先事故渋滞 5km 100分」と、その路線を走行している利用者にわかりやすい情報を提供しています。

 それ以外にも、「工事走行注意」「落下物あり」といった注意喚起や、「路面凍結 スリップ注意」「アメ注意」など天候に関する注意、「道路の異状は緊急ダイヤル#9910へ」「休日割引適用外」など、利用案内を表示することもあります。

 そんな道路情報板ですが、渋滞の文字情報とともに、緑や赤の「▲(三角マーク)」が表示されることがあります。

 まず、緑の三角マークの正体は「渋滞が減少傾向にある」ことを示しています。

 主に首都高速やNEXCO東日本管内の高速道路で表示されているもので、同じ方面へ向かう2つ以上の経路がある場合に、ドライバーが経路選択しやすくするよう導入された経緯があるといいます。

 対して、赤い三角マークは「渋滞が増加傾向にある」ことを示しています。

 NEXCO西日本では5km以上の渋滞を対象として、渋滞が増加傾向にある場合に表示しているといいます。

 同様に阪神高速では2011年から導入され、続いて首都高速やNEXCO東日本管轄の道路でも表示されています。

 この赤い三角マークの使い方について、NEXCO中日本の広報担当者は過去の取材で以下のように説明しています。

「マークの表示を確認したら、急いでいるときなど、必要や状況に応じて柔軟に経路を変更していただくことに役立てていただけたらと思います」

 いずれかの三角マークが表示されている場合、ドライバーにとってはそのまま渋滞に突入するか、それとも別の経路を選ぶかという判断ができます。

 減少傾向にあるならば、表示の区間に入るころには渋滞が消滅しているかもしれませんし、増加傾向なら、例えば一旦高速を降りて休憩や食事するなど、渋滞が落ち着くまでやりすごすといった行動変容につなげることができるのです。

 また東名高速を走行しているなら、並行する道路に新東名高速があるため、この渋滞情報を見て、新東名に切り替えるか選択することもできます。

 渋滞はイライラしますし、景色も楽しめません。疲れの原因にもなります。しかし、こうした役立ち情報があれば、ストレスの少ないドライブ計画を立てることができるのです。

※ ※ ※

 ちなみに、渋滞情報は道路上に設置されている「トラフィックカウンター」で自動計測しています。

 複数のトラフィックカウンターの情報をもとに、過去のパターンから渋滞が増加傾向にあると割り出された場合、所要時間の横に赤い三角マークを自動で(手動も可)表示させています。

 さらに、高速道路を巡回するパトロールカーなど道路職員らの目視情報なども同時に集約され、常にリアルタイムで道路交通管制センターに送られ続けています。

 最新のIT技術に加えてマンパワーも合わさった、非常に画期的な技術といえます。

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