国産車で2番目に燃費性能が高いトヨタ「アクア」。カタログ数値は1リッターで約35キロ走れると言います。ユーザーからはどのような部分が注目されているのでしょうか。
■世界初のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載した「アクア」とは
2025年1月16日にガソリン補助金が縮小され、ガソリン価格が5円ほど値上げされました。
前年の12月にも値上げされているため、合わせて10円ほどの値上げになります。
このようにガソリン価格が値上げすることでユーザーの家計に対する負担は増える一方です。
そうしたこともあり、日常的にクルマを使う人であれば「少しでも燃費が良いもの」を選びたくなります。今回は、国産車のなかでも燃費性能が高いトヨタ「アクア」にユーザーからどのような反響が寄せられているのか、注目していきます。
アクアは、燃費性能においてトップクラスの評価を受けるハイブリッドカーです。
その魅力は、日常生活でのコストパフォーマンスの高さと環境への配慮にあります。
2021年のフルモデルチェンジでさらに進化を遂げた2代目となった現行モデルは、燃費性能を大幅に向上させ、エコカーの新しい基準を打ち立てました。
現行モデルの最大の特徴は、世界初となるバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載したことです。
この新技術により、エネルギー効率が向上し、従来モデルを上回る燃費性能を実現しました。
WLTCモードで最高34.6km/Lという驚異的な数値を達成。この優れた燃費性能は、通勤や買い物といった日常使いにおいて大きなメリットをもたらします。
燃費性能を支えるのは、ハイブリッドシステムの効率的な設計だけではありません。
車両の軽量化や空力性能の向上も図られており、これが燃料効率のさらなる向上に寄与しています。
また、エコモードを活用して簡単に燃費を最適化できる設計もポイントです。
実際に乗ってみても日常域ではほぼEVモードで走れるほどとなり、近所の買い物にピッタリという印象を受けました。
また、外観デザインも、随所に燃費性能を意識した工夫を配置。流線型のフォルムや抑揚のあるボディラインは、空気抵抗を最小限に抑えるよう設計されており、これが燃料消費の削減につながっています。
一方で、スタイリッシュでモダンなデザインを保ち、燃費性能と美しさを両立。
内装にも燃費性能を高めるための配慮が多数。デジタルメーターやセンターディスプレイにはエネルギー消費の状態をリアルタイムで表示する機能があり、ドライバーが効率的な運転を意識する手助けをします。
また、軽量でありながら高耐久の素材を採用することで、車両全体のエネルギー効率を向上可能です。
先進安全機能では、燃費性能と調和する設計を装備。トヨタの最新の運転支援システム「Toyota Safety Sense」には、アクセル操作を最適化する機能が含まれており、これが結果的に燃費改善に寄与します。
さらに、ハイブリッド車ならではの静粛性とスムーズな走行性能は、エネルギー効率を高めつつ快適な運転体験を提供するものです。
燃費性能に優れるアクアは環境にも配慮したクルマ作りを体現。リサイクル材を活用した内装仕様は、持続可能な社会の実現が可能です。
なお価格は「X(2WD)」の214万6000円から特別仕様車「 Z “Raffine”(E-Four)」の283万7000円です。
このような特徴を持つアクアですが、ガソリン価格が値上げするなかで再び注目されているのでしょうか。関東圏のトヨタ販売店担当者は次のように話します。
「今回のガソリン価格の値上げを受けて、アクアの人気が高まっているというよりもハイブリッド車が全体的に注目されているという印象です。
元々トヨタのハイブリッド車は燃費が良いという評価を頂いていますので、常々お問合せを頂いています。
とくにアクアは、ヤリスよりは大きく、プリウスよりは小さいというちょうどいい扱いやすいサイズという面でも人気です」
関西圏のトヨタ販売店担当者は次のように話します。
「アクアをはじめ、トヨタのハイブリッド車はガソリン価格にかかわらず、燃費を気にされるお客様から一定の人気があります。
とくにアクアは、若年層や年配層などから人気で、『日常な移動手段にピッタリ』という評価も頂いています」
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国産普通車車における燃費性能(WLTCモード)において、TOP3はトヨタの「ヤリス」「アクア」「プリウス」がTOP3を占めています。
国産車の中でも2位に位置するなど、ハイブリッド車のなかでも注目される存在です。