カワサキアメリカ法人は2025年1月25日、公式YOUTUBEチャンネルに謎のティザー動画を投稿しました。
■令和にカワサキの「2スト」が戻ってくる!?
カワサキアメリカ法人は2025年1月25日、公式YouTubeチャンネルを更新し、謎のティザー動画を投稿しました。
公開されたティザー動画では、Xに投稿された1つの文から始まります。
「Hey Kawasaki! Bring back the 2 stroke!!!」(カワサキ、2ストロークを復活させてくれ!)
その後、続々と2ストロークに関する投稿が表示されたあと、「WE HEARD YOU」(わかってるよ)の言葉と共に、軽快で鋭い2ストロークエンジン特有の音が鳴り響きます。
そしてカワサキのロゴが表示され、20秒弱で動画は終わります。
カワサキが2ストロークエンジンモデルを復活させるかのようなティザー動画でした。
2ストロークエンジンは、構造がシンプルで軽量、高回転域でのパワーが強い、そしてコストが安く、メンテナンスが容易という特徴があります。
しかし、排ガス規制の強化や燃費の悪さ、耐久性の問題も影響し、より高性能かつ環境に優しい4ストエンジンに置き換わる形で、市場から姿を消していきました。
よく見ると、2ストロークエンジン復活を希望するコメントのなかに1つだけ車種を名指ししている「KX 125 again」というコメントがあります。
KX125は、1973年に初めて登場した2ストロークエンジン搭載の競技用モトクロスバイクです。
軽量で俊敏な特性を持ち、モトクロス競技において多くのライダーに支持され、2ストロークエンジン全盛期の名車として、いまもなお根強い人気を誇ります。
デビュー以来、数々の改良を重ねながら進化を続け、当時ではかなり豪華な装備である、前後ディスクブレーキ、ボトムリンク式ユニトラック、倒立フロントフォークの採用など、現在の標準仕様につながる原型となりました。
しかし、このモデルも前出の理由により、2008年モデルを最後に生産が終了しました。
最終モデルは、スリムで軽量なペリメターフレームを採用し、乾燥重量87kgを実現させています。
パワーユニットは、125ccの水冷単気筒2ストロークエンジンを搭載。カワサキ独自の排気デバイスKIPSと組み合わせることにより、高回転域で爆発的なパワーを生み出し、最高出力41馬力、最大トルク26.5Nmを発揮します。
2ストロークならではの鋭いレスポンスとパンチの効いたパワーは、モトクロスやオフロード走行において、優れた性能を発揮しました。
足回りはフロントには倒立式フォーク、リアにはユニトラック式サスペンションが装備されています。これにより、高い吸収力と安定性を実現し、初心者から上級者まで、幅広い層に支持されました。
近年、バイク業界では世界的にオフロードやアドベンチャーバイクの人気が高まり、各社から続々と新型車が登場しています。
その流れからも、KX125の復活は可能性が高いと感じます。
KX125は競技用モデルなので公道走行は不可となりますが、カワサキから2ストロークエンジンが復活するとなると、今後の市販モデルにも採用される“新技術”などに期待が膨らみます。
ティザーに関する詳細や新情報など、今後の発表に注目が集まります。