2025年1月10日から12日まで、毎年恒例のイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催されました。さまざまなカスタムカーが登場するなか、軽バンをベースとしたキャンピングカーも並んでいました。どのようなクルマでしょうか。
■充実したバッテリー環境を備えたキャンピングカーが「TAS2025」に登場
2025年1月10日から12日までの3日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催されました。
さまざまなチューニングマシンやドレスアップカーが登場するなか、軽バンをベースとしたキャンピングカーも並び、来場者の注目を集めていました。
神奈川県藤沢市に本社をかまえるオートワン(オートワンキャンパー)は軽キャンパーをはじめ、車中泊・多目的車の専門製造・販売を行っており、神奈川県のなかでは唯一の軽キャンピングカー製造販売店として、長きにわたって展開しています。
TAS2025の会場では、スズキの軽バン「エブリイ」をベースにした自家発電型のキャンピングカー「給電くん」が出展されました。
車名の通り、充実した給電機能が特徴のモデルです。
車載のサブバッテリーによる走行充電はもちろん、ソーラーシステムが標準装備となっており、エンジン停止中でも30Wソーラーパネルで充電可能と、充実したバッテリー環境によってあらゆるシーンでの給電が可能となっています。
レジャーシーンで家電製品をキャンプ道具として容易に用いることができるほか、万が一の災害時にも活躍可能なのは大きな魅力といえます。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1920-1990mmとコンパクトながら、室内はフルフラットベッドに展開可能。
ベッドの長さは最大198cm、幅は最大126cmと、大人2人が広々と寝られるスペースが確保されています。
標準仕様に加えポップアップルーフ仕様もラインナップしており、ポップアップ部分は長さ1850mm×幅1100mmのベッドとして利用できるため、最大4名の就寝が可能となります。
ほかにも、リア両側のキャビネットには右に跳ね上げ式シンク、左に家電品やペットボトルが入る収納棚を設置できるバタフライシンクを装備。
また脱着式テーブル、700Wインバーター、外部入・出力100V電源コンセント、12Vシガーソケット、断熱処理、サブバッテリーボルトメーターなども標準装備として備わっています。
給電くんの価格(消費税込み)は、標準仕様で200万4200円から、ポップアップルーフ付きで276万8700円から。駆動方式は2WDのほか4WDの選択も可能です。
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オートワンといえば、毎年全国各地で行われるキャンピングカーショーに出展していますが、オートサロンでの出展はどういった違いがあるのでしょうか。
オートワンの担当者は以下のように話します。
「年始に行われる東京オートサロンは、新春の顔合わせに使われることが多いです。
また東京オートサロンでは新規のお取引の方が増えるのもキャンピングカーショーとの違いですね。
法人の方が見に来られることも多く、大手スーパーチェーンと業務提携のお話をいただいたり、取材の依頼があったりと、普段とは違った方々からのお声がけも多いです」
このようにTAS会場では、キャンピングカーショーの雰囲気とはまた異なった活気を見せていました。