2024年7月に一部改良モデルが発表されたトヨタ「アバロン」は、レクサスを彷彿とさせる洗練されたデザインと快適性から、中国で高い人気を誇っています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■煌びやかなグリルが目を惹く「アバロン」とは?
トヨタが中国で展開する大型セダン「アバロン」は、レクサスを彷彿とさせる洗練されたデザインと快適性を含むコストパフォーマンスの高さから、高い人気を誇っています。
2024年7月には一部改良モデルが発表され、内外装の刷新や先進技術の搭載により、魅力が一層強化されました。
今回は、アバロンの特徴や最新モデルの進化について紹介します。
アバロンは1994年にアメリカ市場向けの最上級セダンとしてデビューしました。
既存の「カムリ」を基にホイールベースを延長し、広い居住空間を実現。
また3リッターV型6気筒エンジンを搭載することで、上質な走行性能を提供しました。
その後、1995年には「プロナード」の車名で日本にも逆輸入されましたが、国内市場では競合が激しく短期間で販売を終了。
2005年以降は完全に海外専売モデルとなり、2018年に登場した5代目モデルは、中国市場にも投入。
2022年にアメリカ市場では、「クラウンクロスオーバー」と入れ替わる形で生産・販売終了となりましたが、セダン需要が根強い中国市場では今も確固たる地位を築いています。
そんなアバロンですが、2024年7月に発表された一部改良モデルは、外観・内装ともに大幅なアップデートが施されました。
ボディサイズは全長4980mm×全幅1850mm×全高1440mm、ホイールベースは2870mmと、日本でも展開されている同社のセダン「ミライ」(全長4975mm×全幅1885mm×全高1470mm、ホイールベース2920mm)と近いサイズ感です。
外観は、豪華で巨大なグリルを中心とした大胆なデザインが目を惹きます。
特に上位グレードでは、横基調からひし形の網目模様に変更されたフロントグリルが採用され、高級感と個性を強調。
また、新色として深みのあるグリーンと金属的な輝きを放つシルバーが追加され、洗練された雰囲気を演出しています。
インテリアも進化を遂げ、ダッシュボード中央にはタブレット風の大型ディスプレイが新たに配置されました。
このディスプレイは従来比で4倍の処理速度を誇り、より直感的でスムーズな操作が可能です。
また、前席には電動ランバーサポートが搭載され、64色のアンビエントライトが車内空間を彩ります。
さらに、nanoeX技術による空気清浄機能が取り入れられ、快適性が向上。
最新のコネクティッドサービスも拡充され、ナビゲーションやエンターテインメント機能がさらに充実しています。
パワートレインは、2リッター直列4気筒ガソリンエンジンとこれにモーターを装備したハイブリッドモデル、さらに高出力な2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドモデルの3種類がラインナップ。
駆動方式はガソリンモデルが8速AT、ハイブリッドモデルにはCVTを採用しており、駆動方式はFFとなります。
なお価格は17万8800元(約382万円)から25万6800元(約548万円)となっています。