愛知県の豊田市郊外をぐるりとつなぐ「豊田北バイパス」「豊田南バイパス」の工事が進んでいます。一体どのような道路で、どこまで進んでいるのでしょうか。
■混雑市街地をバイパスする新道路
愛知県の豊田市郊外をぐるりとつなぐ「豊田北バイパス」「豊田南バイパス」の工事が進んでいます。
一体どのような道路で、どこまで進んでいるのでしょうか。
豊田北・南バイパスは、東海環状道の「豊田勘八IC」から東名の「豊田IC」を経て、伊勢湾岸道の「豊田南IC」までつなぐ4車線道路です。
国道153号・155号のバイパスとなる存在で、豊田中心街の旧態依然とした信号だらけの交通網に対し、郊外を立体交差などでスルーしていく道路となります。
すでに豊田南バイパスは、豊田IC前の豊田西バイパス以南が開通済み。知立市内から名豊道路を経て、高浜市内までが4車線でつながっています。
現在、残りの豊田西バイパス北側3.7kmが工事中で、「2026年度開通」という予定が発表されています。
豊田北バイパスのほうも、豊田勘八ICから矢作川を渡るまでの約2kmが開通済み。そこから4.9kmが工事中です。こちらはまだ開通めどが発表されていませんが、完成すれば北・南バイパスがつながります。
さて、気になる進捗状況ですが、豊田北バイパスのほうはまだ用地取得の段階です。
いっぽう豊田南バイパスのほうは、まず時間がかかる立体交差部の高架橋の工事が先行して進められています。県道をまたぐ「宮町橋」「宮口橋」もすでに橋脚・橋桁が終わって、床版コンクリートを打設している状況。それ以外でも盛土の築造が進んでいます。
豊田西バイパスをアンダーパスしていく延伸開始点も、かなり形が見えてきました。排水ポンプ施設も完成し、いよいよアンダーパス部の工事が本格化していきます。
ひとまず豊田南バイパスのほうが先に全通することになりますが、その時点で国道155号現道に接続することとなり、瀬戸方面へのアクセス交通にとって貴重なショートカットとなります。