NEXCO東日本は、ETCレーンを「強行突破」した人間が逮捕されたと発表しました。一体何が起きたのでしょうか。
■ETCゲートを「突き破って踏み倒し」 ついに逮捕
NEXCO東日本は2025年1月28日、プレスリリースを発表しました。その内容は、千葉県警がとある道路利用者を「道路整備特別措置法違反」で逮捕したというものです。
一体何が起きたのでしょうか。
事件が起きたのは、千葉県の木更津JCTから神奈川県の首都高川崎浮島JCTを結ぶ東京湾アクアライン。
今回、被疑者は料金所のETCレーンを「強行突破」し、通行料金を払わなかったといいます。
被疑者がクルマだったのかバイクだったのかは不明ですが、もしクルマであれば、閉じたゲートを突き破らなければ通れないため、「料金踏み倒し」に加えて「ゲート破壊」もしたという、非常に悪質な行為といえます。
これについて千葉県警の捜査が進み、ようやく逮捕に踏み切った形です。また、NEXCOは不正通行ということで、本来払うべき通行料金に“割増金”として、通行料金の2倍額も請求する方針です。
実はこうした不正通行は年に何件か起こっており、単にゲートを突破する輩以外にも、バイクでゲートのスキマを狙って通り抜ける人間や、トラックなどの大型車の後ろに「カルガモ」のようについていく者もいます。
さらには、障害者割引を不正に使ったり、偽造のETCカードを使ったり、あるいは通行券を不正に入手して、実際には遠距離を利用したにも関わらず、近距離だけ乗ったように見せかける詐欺なども横行しています。
いっぽうNEXCOではかねてより不正通行への対策として、監視カメラの設置などの対策を実施して、警察と連携して取り締まりを強化しており、「不正通行は許しません」という啓発ポスターを掲出。
今回の事件も、「悪質な不正通行を行った者が逮捕されたことは、料金負担の公平性の確保及び不正通行の抑止につながるものと考えています」と、事件の内容を明かすことで、不正利用者への牽制とする狙いです。
また、「今後も不正通行に対し、毅然とした態度で臨むとともに、警察の捜査に積極的に協力し、不正通行対策に取り組んでまいります」と、不正通行を断固として許さない姿勢を明らかにしています。
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いっぽう、ETC機器のトラブルなどでゲートが開かず、悪意なくうっかり突破してしまうこともありますが、こうした場合ではNEXCOのお客様センターに連絡し、走行状況を伝えるように呼びかけています。