タタ・モータースが2025年1月開催の「バーラト・モビリティー・グローバル・エキスポ2025」にて正式に公開した「ハリアーEV」の市販モデルについて、ネット上では多くの反響が集まっています。
■「ハリアーEV」に反響集まる!
インド最大の自動車メーカーであるタタ・モータースは、2025年1月18日から21日にニューデリーで開催された「バーラト・モビリティー・グローバル・エキスポ2025」において、ミドルサイズSUV「ハリアーEV」の市販モデルを初公開しました。
この新型車は、2019年に発売された内燃機関モデルの「ハリアー」を基盤にしつつ、同社の電動化戦略の象徴として登場しましたが、独自のデザインやパッケージも盛り込まれ、ネット上では多くの反響が寄せられています。
ハリアーEVは、トヨタ「ハリアー」とは異なる車種ながら、どちらも猛禽類である「チュウヒ」にちなんだ車名を持つ点が興味深いところ。
ただ、その車名に「名前が同じなのややこしい」「最初見た時トヨタのハリアーが新しくなったのかと思った」など、一部では混乱も起きているようです。
ボディサイズは、全長4605mm×全幅1922mm×全高1718mm、ホイールベース2741mmで、トヨタのハリアーと比較すると全長は短く、幅広で高さがあります。
シャシには内燃機関モデルと同様に、タタが傘下に持つジャガー・ランドローバーとの共同開発による「OMEGARC」アーキテクチャとR8プラットフォームを採用。
ほかにも従来の内燃機関モデルと共通する点も多いものの、EV化により新たな要素も加えられています。
外観は既存のハリアーを継承しつつ、フロントグリルを密閉型にし、縦型ルーバーのバンパーや空力重視のホイールデザインが施されているのがポイントです。
これによりEVらしい近未来感が強調されています。
ネット上では「魅力的なデザインも目を引く」「こっちはこっちでカッコイイ」「インドからこんな洗練されたEVが出るなんて予想外すぎる」「レンジローバーを少し感じさせるモダンな造形だな」などのコメントが寄せられています。
内装も既存モデルと同様のキャビンレイアウトを基本にしながら、ソフトタッチ素材や専用グラフィックのインフォテイメントシステムを採用。
くわえて12.3インチのタッチスクリーンや10.25インチデジタルドライバーディスプレイ、JBLサウンドシステム、パノラマサンルーフなどが上質な空間を演出しています。
実際にSNSでも「完成度が高いな」「高級感と使い勝手を両立しているデザイン」と高評価のようです。
ハリアーEVの最も注目すべき点は、歴代ハリアー初となるEV専用のパワートレインです。
2025年1月時点では詳細は公表されていませんが、インドのEV市場初となるデュアルモーター全輪駆動システムを搭載予定で、最大トルクは500Nm、1回の充電で500km以上走行可能とされています。
正確なバッテリー容量や充電性能は未発表ですが、これらが本当なら日常使いでも長距離移動でも頼りになることでしょう。
また、アダプティブクルーズコントロールや360度ビューカメラなど、先進の安全装備も標準搭載されており、利便性と安全性を兼ね備えた設計となっています。
なお価格は正式発表されていないものの、約300万ルピー(日本円で約540万円)からと予想されており、2025年半ばまでに発売が予定されています。
この価格帯については「スペックを考えるとコストパフォーマンスは高そうだ」という意見がある一方で、「他のEVと比べてどう差別化するかが鍵」との声も見られました。