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名車復活!? 「トヨタ2000GT」を忠実に再現! 「2リッター直6」&「5ナンバーボディ」採用のホンモノ志向! レプリカモデル「ロッキー2000GT」に熱視線

くるまのニュース 2025年1月31日 11時45分

ロッキーオートは、東京オートサロン2025にてトヨタ「2000GT」をモデルとした「ロッキー2000GT オープンモデル」を展示しました。オークションでは、億単位で取引されることもある幻のスーパーカーを最新技術で忠実に再現しました。

■古き良きデザインと最新技術をうまく融合した「奇跡」のような1台

 2025年1月10日にロッキーオートは、2025年1月に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」にて、トヨタ「2000GT」をモデルとしたオリジナルカー「ロッキー2000GT オープンモデル」をお披露目しました。
 
「伝説のスーパーカー」として名高いトヨタ2000GTが、最新技術とモーターファンの夢によって令和にもう一度蘇りました。

「ロッキー 2000GT オープンボディ」(東京オートサロン2025)

 ロッキーオートは、愛知県岡崎市に店舗を構える旧車を専門とした自動車販売店で、昔懐かしのクラシックカーや今でも名車として語り継がれるクルマのリメイクなどを中心に、旧車の素晴らしさを現代に伝える事業を展開しています。

 そして、今回ロッキー2000GT オープンモデルのオマージュもととなったトヨタ2000GTは、1967年にトヨタ自動車とヤマハ発動機の共同開発によって登場したスポーツカーです。

 なかでもオープンモデルは、映画「007は二度死ぬ」において、主人公ジェームズ・ボンドが運転する「ボンドカー」として登場しており、市販化されていない幻のモデルです。

 トヨタ2000GTは、4輪ディスクブレーキやラック・アンド・ピニオン式のステアリングなど、今のクルマでは当たり前となっている装備を初めて採用。また、走行性能の高さから国産車初のスーパーカーとも称されています。

 さらに、生産台数が試作車を含め337台と非常に少ないことから現在ではプレミアが付けられています。一例として、2022年にアメリカのオークションで第1号車となるシャーシ番号「MF10-10001」がトヨタ2000GTのオークション史上最高額となるおよそ2億9400万円で落札されました。

 そんなスペシャルなクルマを再現にしたロッキー2000GTオープンモデルは、昨年の東京オートサロン2024で初公開され、今回は2回目の出展。

 以前、ロッキーオートはトヨタ2000GTのテストドライバーやデザインアシスタントも務めた経験がある細谷四方洋氏が監修したモデル、スーパーレプリカ「ロッキー3000GT」を発売し、めでたく完売となりました。

 そして、その第2弾として再び細谷氏をアドバイザーに迎えて作られたのが、ロッキー2000GTなのです。

 クーペモデルとオープンモデルの2種類を取り揃え、価格(消費税込)はそれぞれ3000万円と3330万円とのこと。

 完全受注生産でコンプリートカーとしてのみならず、オーダー次第ではエンブレムなどの一部のパーツのみの販売も受け入れているようです。

 このクルマの特徴やこだわりのポイントなどについて、ロッキーオートの担当者は以下のように話します。

「2000GTのスーパーレプリカ第1弾である、『ロッキー3000GT』を購入してくださった方々からの意見を参考に、より実車を忠実に再現したのが『ロッキー2000GT』です。

 以前は直列6気筒3000ccのエンジンを使用していましたが、『やはりトヨタ2000GTを蘇らせるには直列6気筒の2000ccだろう』ということで、今回晴れて同じサイズのエンジンを搭載することになりました。

 しかし、新たに5ナンバーのクルマとして登録しなければならなくなったので、横幅はもちろんフロントガラスや足回り、ダッシュボードからメーター配列まで再設計しました。

 見た目はロッキー3000GTと似ていてもほぼイチから作り直したのは大変でしたが、その代わりより一層実車に近づけられたのは良かったと思っています」

 さらに、このクルマの魅力は外観の再現性だけでなく内部にまでわたります。

 一見すると50年以上前に作られた実車そのままの姿ですが、トランスミッションには電子制御4速AT、空調装置には電子制御オートエアコンを採用するなど、最新のシステムを搭載。

 しかしクラシックなエクステリアデザインに馴染むよう、配置には工夫が凝らされているのも大きな特徴です。

※ ※ ※

 実車が持つ懐かしさと現代のクルマが持つ先進性や利便性、さらに運転の楽しさや所有感まで満たしてくれるロッキー2000GT オープンモデルは、まさしく半世紀の時を超えた奇跡と言える1台でしょう。

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