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6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「2ドアスポーツ」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみって最高! クルマ好きも注目の「BMW M2」どんなモデル?

くるまのニュース 2025年2月3日 22時10分

直6の大排気量エンジンをMTとFR駆動で操れるクルマがBMW「M2」です。一体どのような特徴があるのでしょうか。

■スムーズな「直6ターボ」をFR&MTで味わえる!?

 MT車の設定廃止に加え、エンジンのダウンサイジングや電動化が進み、大排気量でマルチシリンダーのエンジンを、自由なシフト操作で味わえるモデルが貴重になりました。
 
 そのなかでも、400馬力を超える大出力でかつ、今では希少な直列6気筒の滑らかなフィーリングをMTで操れる、2ドアのコンパクトスポーツカーがあります。それがBMW「M2」です。

 M2は2015年に登場しました。BMWの2ドアクーペ「2シリーズ クーペ」をベースにBMWのモータースポーツ部門であるBMW M社が手掛けたハイパフォーマンスモデル(Mモデル)です。

 特に、近年では「M3」や「M5」などの定番のMモデルのボディが大型化するなか、1972年デビューの高性能モデル「2002ターボ」や、初代M3(E30型)などのように、コンパクトボディのFRスポーツカーという特徴を受け継いで登場しました。

 小型のボディにMモデルらしい直列6気筒ツインストロークターボの高性能エンジンや専用の足回り、スポーティな専用外装を持ち、BMWの「駆け抜ける歓び」を体現するモデルとなっています。

 現行型(G87)は2代目で、2022年10月に登場。M4よりもコンパクトな車体ですが、同車と同じ3リッター直列6気筒ターボ「S58B30T0型」エンジンを搭載。

 前後の重量バランスはほかのBMWモデルと同様、限りなく50:50に近づけ、高いハンドリング性能を確保しました。

 走行性能面では、ボディやドライブトレインパーツにアルミニウム素材を多用し、軽量化と剛性の向上を両立。

 さらにエンジンルームにはストラットブレースを追加して、フロント/リアアクスルへの補強も行い、車体剛性の大幅アップも図っています。

 足回りはスポーツ走行に対応するため、耐熱・耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスクや、軽量化された6ポッドの「Mコンパウンドブレーキ」を標準装備。

 加えて可変式の「Mアダプティブサスペンション」を採用し、スポーツドライビングと街乗りでの乗り心地の両方を確保しました。

 ボディサイズは、全長4580mm×全幅1885mm×全高1410mm、ホイールベース2745mmです。

 エクステリアは2シリーズ クーペを基本に、Mモデル共通のアグレッシブなデザインを採用しました。

 いっぽう、3つの大型ロアインテークは四角型で、BMWのアイデンティティである「キドニーグリル」は直線的なフレームレス型を装備。どことなく旧世代のBMWらしさを感じるデザインとなっています。

 ボディサイドは大きなブリスターフェンダーによって拡幅され、2シリーズ比で全幅も60mmワイド化。存在感を増すとともに、ワイドトレッド化も実現して走行安定性の向上にも役立っています。

 リアはトランクスポイラーを装備したほか、ロア部はフロントと共通する角張ったデザインのリアディフューザーを採用。2シリーズ クーペとは一線を画す存在感を主張します。

 インテリアではM3・M4と共通するコンポーネントを採用。最新のインフォテイメントディスプレイ「BMWカーブドディスプレイ」やスポーツシートを備え、快適性能を向上。後席も大人2人がしっかり乗車できるよう設計されています。

 安全運転支援機能は、アクティブクルーズコントロール(AT車)や衝突被害軽減ブレーキ、車線変更警告システム、急発進抑制機能などが標準装備されます。

 そんなM2ですが、2024年10月、BMWはパワートレインをアップデートした改良型を発表しました。

 搭載エンジンは従来と同型ですが、20馬力の出力向上が図られ、最高出力480PS・最大トルク600Nm(MT車は従来通り550Nm)を発生し、スポーツ性能に磨きをかけています。

 少なくなった直6エンジンに加えて、純粋なFRを、しかもMTで味わうことができるという、非常に魅力的な存在のM2。

 ボディサイズも全長4.5m程度と、操るにはちょうどよいボディサイズであり、かつてのスポーツカーらしさも感じさせる、クルマ好きが求めていたものに仕上がっています。

 M2の価格(消費税込)は、AT車・MT車ともに998万円で、全車右ハンドルとなります。

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