2025年1月10日から13日まで、毎年恒例のカスタムカーイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催されました。さまざまなモデルが登場するなか、異彩を放っていたいすゞの「Travio EXPEDITION STRIKER」に対し、SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。
■「実際に運転してみたい」「車中泊旅したい」の声も!
2025年1月10日から12日までの3日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催されました。
さまざまなチューニングモデルやドレスアップカーが登場するなか異彩を放った、いすゞのトラック「エルフ ミオ」をベースにしたカスタムカーに対し、SNSなどには多くの声が集まっています。
いすゞは2024年7月、新型「ELFmio(エルフミオ)」を発売しました。
オートマチックトランスミッション(AT)限定の普通免許で運転できる最新の小型トラックで、プリクラッシュブレーキや車線逸脱警報、ふらつき警報などの先進安全機能などを備えます。
このエルフミオに、テーパーサス、リアスタビライザー、ジェネレーターなど、キャンピングカー向けの専用装備を多数採用し、快適な乗り心地と優れた安定性を実現したキャンピングカー専用シャシが「トラヴィオ」です。
全長4955mm×全幅1800mm×全高3000mm(荷台含む)のボディサイズは、一般的なキャピングカーよりもひと回り小さく、最小回転半径も4.4mと、軽自動車並みに小回りが利くので、初めてキャンピングカーを購入する人でも運転がしやすくなっています。
そんなトラヴィオをベースに、日本特殊ボディが製造販売しているキャビンを組み合わせたキャブオーバー型キャンピングカー(キャブコン)が、2024年11月に発売されたばかりの新型「エクスペディション ストライカー」です。
今回のTAS2025では、ブラックのホイールやフェンダーアーチなどのSUV風カスタマイズを施し、「トラヴィオ エクスペディション ストライカー カスタマイズコンセプト」として出展されました。
スクエア感を強調し、タフなスタイルを持つ外観とは異なり、インテリアはクールで落ち着いた雰囲気でまとめられています。
キッチンはもちろん、テレビや電子レンジ、冷蔵庫、エアコンまで装備。アルミボディには断熱材が使われており、夏の暑さや冬の寒さに対しても、エアコンがしっかりと効くように対策されました。
乗車定員はキャブ側に3名、キャビンに4名の計7名。コンパクトなボディサイズながら、就寝スペースは運転席上方にあるスペースに3名、下側にマットを敷き詰めて3名、合わせて6名が同時に就寝可能な広い空間を確保しています。
大容量のサブバッテリーのほか、ルーフにはソーラーパネル(オプション)も装備し、100V外部充電や走行充電も可能としており、アウトドアでエンジンを始動せずとも快適な環境を維持することができる仕様となっています。
エクスペディション ストライカー(ベース車)の車両価格(消費税込み)は、1033万円から1069万円です。
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TAS2025会場で異彩を放っていたカスタムキャンピングカーに対し、SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。
多かったのは「室内広すぎ!」「走る家だ」「こういうクルマで旅したいな」など、圧倒的な室内空間に対する驚きの声でした。
また「新開発シャシーが気になる」「ライバルとどう違うのだろう」と、トヨタのキャブコン専用シャシ「カムロード」との違いについて言及するコメントもみられます。
なかなか実際に試乗する機会もないことから「一度運転してみたい」との声もあり、キャブコンのキャンピングカーに興味を示す人の数は、想像以上に非常に多いようです。