最大4列シートを有する大型ミニバン「グランエース」ですが、2024年4月に生産終了したものの、その独自のパッケージにネット上では今も反響が寄せられています。
■グランエースに反響集まる!
2019年12月、日本市場に登場したトヨタ「グランエース」は、海外専用モデルである6代目ハイエース(H300系)をベースに開発された大型セダンです。
その圧倒的なサイズ感と豪華な内装により、主に法人向けの高級送迎車として支持を得ましたが、2024年4月に生産終了しました。
しかし、そのパッケージにネット上では現在も様々な反響が寄せられています。
グランエースのボディサイズは全長5370mm×全幅1970mm×全高1990mmと、同社の「アルファード」(全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm)をはるかに超えるサイズ感。
ホイールベースも3210mmと長く、日本市場では異例の堂々たるサイズを誇っていました。
しかし、最小回転半径は5.6mに抑えられており、大型車ながらも比較的扱いやすい設計がなされていたのも特徴です。
最大の魅力は、広大な室内空間です。
ロングホイールベースを活かし、最大4列のシートを配置できる設計となっており、最大で8人乗車が可能です。
上質な本革キャプテンシートにはロングスライド機能やオットマンが備えられ、まるでファーストクラスのような快適性を提供。
また、乗降スペースも広く確保されており、高齢者や子どもでもスムーズに乗り降りができる点も評価されていました。
そのため、グランエースは高級ホテルの送迎車や企業役員の専用車、さらにはハイヤーや貸切タクシーとしても活躍。
一方で、個人ユーザーからも「家族旅行に最適」「長距離移動がとにかく快適」といった声が多く寄せられ、一定の支持を得ていました。
パワートレインは、2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン。
最高出力177馬力・最大トルク450Nmを発揮し、6速ATとFR(後輪駆動)の組み合わせで力強く安定した走行性能を実現しています。
また、グランエースには2つのグレードがラインナップされていました。
4列シート8人乗り仕様のエントリーモデルは642万1000円(消費税込、以下同)、より豪華な3列シート6人乗りのプレミアムモデルは672万1000円という価格設定で、プレミアムモデルではより上質な内装や快適装備が充実していました。
この圧倒的なスケールと快適性を誇ったグランエースの生産終了に対し、ネット上では「もったいない」「法人向けとしては最高の1台だったのに」と、今も惜しむ声が多く見られます。
一方で、「乗ったことあるけど、サイズが大きすぎて日本の道路事情には合わなかった」「アルファードで十分」といった意見もあり、評価は分かれているようです。