「東京オートサロン2025」にて、クルウチが1970年代に誕生した初代日産「フェアレディZ(240ZG)」をインスパイアしたコンプリートカーを出展しました。いったいどのような個体なのでしょうか。
■迫力の「Gノーズ」採用!?
世界で行われるカスタムカーの祭典のなかでも、最大級の規模を誇るのが東京オートサロンです。
2025年も1月11日から13日の3日間「東京オートサロン2025」として、各メーカーのチューニングカーやカスタムカーが展示され、パーツの販売や受注も行われました。
そんな中、若者から年配者まで多くの来場者の注目を集めていたのが、クルウチが出展していた「フェアレディZ500ZG」です。
フェアレディZ500ZGは、現行フェアレディZであるRZ34型を、1970年代に登場した初代フェアレディ 240ZG風にカスタムしたモデルにです。
フェアレディ 240ZGは、海外向けに開発された輸出用モデルで、とくに北米で大ヒット。1971年には日本にも導入されています。
搭載されたパワートレインは、L型エンジンと呼ばれる2.4リッター直列6気筒SOHCで、最高出力は150ps、最大トルクは21.0kgmを発生しました。
フェアレディ 240ZG最大の特徴はFRP製のノーズピースである「エアロダイナ・ノーズ(Gノーズ)」を装着している点。アクリル製のヘッドライトカバーも装着し、整流効果に優れ、空力特性にも大きな効果を発揮していました。
そんな240ZGを老舗チューニングショップのクルウチが、現行モデルのRZ34型をベースに現代に蘇らせたのがフェアレディZ500ZG。
フェアレディZ500ZGは、現行モデルとのバランスを取りながらGノーズと240ZG風のリア周りをうまく再現しています。
とくにストレッチされたGノーズの迫力は圧巻で、初代モデルと最新モデル双方のイメージを崩さないまま、綺麗にまとめています。
また足回りもオリジナルのサスペンションキットで、ホイールはヨコハマ「アドバンGTレーシング ビヨンド」、タイヤもヨコハマ アドバン(フロント:255/35R20 リア:305/30R20)に換装されていました。
吸排気系や、タービン、インタークーラーも換装され最高出力500馬力としているほか、マフラーには「Z」の文字が入るほどのこだわりぶりです。
※ ※ ※
最新型フェアレディZのスペックで蘇った、フェアレディ240ZGは往年のZファンにはたまらない存在といえるでしょう。
なお、クルウチではすでにコンプリートカーとして取り扱いを開始しており、問い合わせの対応に追われているとのことです。