アメリカのオークションサイトで5万2500ドル(約804万円)の値をつけて落札された1990年製の「ミニ」に対して、ネット上では多くの反響が集まっています。
■“クラシック・ミニ”にヤマハバイクのエンジン2つを積んだカスタムカー!
アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」において、1990年製の「ミニ」(通称クラシック・ミニ)をベースに、ヤマハの誇るフラッグシップスポーツバイク「YZF-R1M」のエンジンを2基搭載したユニークなカスタムカーが出品され、最終的に5万2500ドル(約804万円)で落札されました。
通称クラシック・ミニは英国のブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が1959年に発売した小型乗用車。当時はまだ珍しかった前輪駆動方式を採用しており、その後40年間に渡って生産されました。
今回出品された特別なミニは、外観こそ従来のデザインを踏襲していますが、側面には大型のフェンダーを装備し、ドアパネルはカーボンファイバー製に変更されています。さらに、サンルーフや透明なテールライトレンズ、円錐形のサイドミラーなど、独自のカスタマイズが施されています。
内装もレーシングカーさながらの仕様となっており、5点式ハーネス付きのレーシングシート、13インチのコンポモーティブ製ホイール、スパルコ製ステアリングホイール、ロールバー、鋼鉄製のフロアプレートなどが装備されています。
最も注目すべきは、ヤマハ「YZF-R1M」の水冷DOHC4気筒エンジンを2基搭載している点です。これらに6速シーケンシャルトランスミッションを組み合わせます。エンジンは片方のみでも走行可能とされていますが、ハロゲンヘッドライトが機能しない、カリフォルニア州の排ガステストに未対応などの公道走行には課題があったようです。
このカスタムカーには108件の入札があり、最終的に5万2500ドルで落札されました。
ネット上では「カワイイ見た目で中身モンスター!」「軽量なミニにYZF-R1Mのエンジンなんて加速力ヤバそう」など、技術的な驚きが目立ちました。
また「こんなにパワフルだと、普通の道路じゃ持て余しそう。」「カリフォルニアの排ガステストに通らないってことは、結局公道は走れないのか」といった、実用性への疑問や懸念も。
一方で「800万円でこのモンスターマシンを手に入れたのはお買い得すぎ!」「改造費を考えたら、これでも安いのかもしれない」の声も見受けられました。