トヨタ新型「クラウン エステート」がまもなく発売されるのではないかと噂されています。販売店の状況はどのようになっているのでしょうか。
■どうなる!? 新型「クラウン エステート」
「クラウン」は、トヨタを代表する高級車シリーズとして、1955年に初代モデルが登場して以来、長い歴史を誇る車両です。
初代クラウンは「乗用車をすべて国産で」というトヨタの意欲的なビジョンのもと開発され、国産車としては初めての本格的な高級セダンとして展開。
その後も「日本の高級車」としての地位を確立し、特に日本の企業役員や官公庁の公用車として利用されることが多く、ショーファーカーとしても認知されてきました。
さらに、近年では日本国内だけでなく、中国や北米など海外市場でも販売を拡大し、グローバルな視点でもその人気は高まりつつあります。「信頼性」「快適性」「高級感」というブランドイメージは、国際市場でも高い評価を受けています。
現行モデルは2022年に発売した16代目となるモデルで、4タイプがラインナップされています。伝統を受け継ぐセダンタイプの他にも「クロスオーバー」や「スポーツ」など、クラウンのイメージを打ち破るSUVタイプが展開され話題となりました。
そして、現行クラウン唯一の未発表のモデルがクラウン エステートです。
ステーションワゴンとSUVの特長を融合させた新しいスタイルで、ボディサイズは全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm、ホイールベースは2850mmと、ラージサイズSUVに分類されます。
パワートレインはハイブリッド車(HEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)が用意され、どちらも4WDが設定される予定です。
内装はブラック、ブラウン、ダークブルーの3色、外装ではモノトーン5色とバイトーン5色が設定され、多様なニーズに応えています。
また、後席を倒して専用パネルを装着することで、車中泊や長物の積載も可能な広い荷室空間がクラウン エステートの特徴となっています。
価格帯はハイブリッド車が600万円台半ば、プラグインハイブリッド車が700万円台後半と予想されており、発表前から多くの注目を集めています。
メーカー公式サイトには2024年以降の発売予定と記載されていますが、2025年を迎えた現在でも未だ発売時期について明確な発表はありません。
そんな新型クラウン エステートが、2025年3月ごろに発売されるのではないかというウワサが持ち上がっているようです。
しかし、トヨタの販売店に問い合わせてみたところ「延期が続いており、発売時期については未定でございます」との回答で、具体的な情報についてはアナウンスされていないと言います。
関西圏の販売店の担当者も次のように話しています。
「社内でも、もうすぐでるかもしれないという話はありますが、いずれもふわっとしたものでウワサの範囲にすぎません。そのため、現状は『未定である』と申し上げることしかできません」
そんなクラウン エステートに関して、SNS上でもコメントが多数投稿されています。
まずは、「純粋なステーションワゴンが欲しかったな」という声から、「セダンやワゴンの概念を壊してくれてうれしい」といった、ボディ形状に関するコメント。
さらに、「販売店やイベントで飾られているエステートがカッコいいから早く欲しい!」と販売を心待ちにしている声もありました。
他にも、「春頃に発売って感じがするけど全然油断できない」、「ディーラーからは2~3月ごろって言われたけど信じていいのかな?」と販売時期に不安を抱いている様子が見受けられました。
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多くの人が販売を待ち望んでいるクラウン エステートですが、2022年から発売についてのアナウンスはあったものの、延期が繰り返され、現時点で登場時期は未定となっています。
2025年こそは発売されることが期待されており、現状ではトヨタからの吉報を待つしかないでしょう。