2025年1月28日、レクサスのオーストラリア法人は「LX」の2025年モデルに新たな「オーバートレイル」グレードを追加したことを発表しました。どのような仕様になっているのでしょうか。
■オフロード性能をさらに強化しエクステリアも差別化
2025年1月28日、レクサスのオーストラリア法人は、フラッグシップSUV「LX」の2025年モデルに新たな「オーバートレイル」グレードを追加したと発表しました。
LXは、1996年にトヨタ「ランドクルーザー 80系」をベースに、フロントグリルやヘッドライト、フロントバンパーなどのデザインを変更したレクサスブランド初のプレミアムSUVとしてデビューしました。
2代目は1998年、3代目は2007年に登場、現行モデルは2022年にデビューした4代目となります。
LXは全世代、ランドクルーザーをベースに開発され、どのモデルも高級感あふれる本格的オフロードSUVとして、世界中から高い評価を受けています。
現行4代目は、信頼性・耐久性・悪路走破性を確保するために、ボディオンフレーム構造(ラダーフレーム)を維持しながら、新しい「GA-Fプラットフォーム」を採用し約200kgの軽量化を達成。くわえてデジタル開発による高剛性ボディを実現するなど、クルマの素性を刷新すべく開発されました。
ボディサイズは、全長5100mm×全幅1990mm×全高1885・1895mm、ホイールベース2850mmで、2列シート4人・5人乗り、3列シート7人乗りが設定されています。
外観は、力強さと洗練を融合させたデザインが特徴です。フロントピラーを後方に配置した“キャブバックワードデザイン”により、ダイナミックでスマートな印象を与えています。また、22インチの大径タイヤを採用し、圧倒的な存在感を演出しています。
インテリアでは、運転に集中できる快適な空間を目指し、「程よい包まれ感のあるドライビング空間」をデザインしています。
インストルメントパネルを薄く見せる二段構成とし、上段はエアコンの吹き出し口を左右にオーバーハングさせることで、水平基調と広がり感を演出。下段はインストルメントパネルロアから左右ドアアシストグリップまで連続した造形とすることで、乗員を包み込むような安心感を提供しています。
こういったデザイン要素により、LXは威厳ある力強さと洗練された品位を兼ね備えた外観と、快適性と機能性を追求した内装を実現しています。
オーストラリアで今回新たに発表されたオーバートレイルは、LXの高級感をそのままに、さらにオフロード性能を高めたモデルとなります。
オーバートレイルでは、特注のパーツと機能の強化を行い、過酷な地形でも高い設置能力と牽引力を向上させています。
フロント・センター・リアのロックアップ機構付きディファレンシャルによって低速走行時のグリップ力を向上し、マルチテレインセレクト、ダウンヒルアシストコントロール、クロールコントロール、マルチテレインモニター、アクティブハイトコントロールといった悪路走破性を高める電子制御システムや機能が追加されています。
また、265/70R18インチのトーヨー・オープンカントリー・オールテレインタイヤを装着、専用合金ホイールによって通常グレードよりもサイドウォールを高くしています。
エクステリアでは、フロントのレクサスブランドを象徴するスピンドル グリル、フロント・リアバンパー、ホイールアーチ、サイド ミラー、ドアハンドル、ウィンドウモールディング、ルーフレールの各パーツをブラックとし、通常グレードと差別化を図っています。
エンジンは、最高出力415PS・最大トルク650N・mを発生するV型6気筒3.4リッターガソリンツインターボと、同309PS・700N・mを発生するV型6気筒3.3リッターディーゼルツインターボの2種類から選択できます。トランスミッションは、10速ATが組み合わせられます。なお、ディーゼルエンジンは日本仕様にはないものです。
レクサスのオーストラリア法人の発表によると、オーバートレイルグレードを含む、LX 2025年モデルの全グレードの仕様や価格は、今年上半期後半に予定されている改良型の発売が近づいた時点で発表されると伝えています。
この発表では、2024年に世界発表されたLX 2025年モデルにハイブリッドが追加されたことについて、オーストラリア市場でも導入するかどうかの評価を進めている旨が伝えられています。
オーバートレイルグレードの価格発表時には、新たなLXハイブリッドが登場する可能性を示唆しています。続報に期待しましょう。