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ダイハツ新「軽スポーツカー」公開! パワフルな“ターボ”エンジン×5速MT搭載! めちゃ楽しそうな「ミライースGR SPORT」なぜ誕生したのか

くるまのニュース 2025年2月4日 17時10分

東京オートサロン2025でダイハツは、「ミライースGR SPORTコンセプト」を初展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。担当者に話を聞いてみました。

■素性の良いミライース

 ダイハツは“お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする”という使命のもとに、モータースポーツと地域貢献の2つの軸で東京オートサロン2025のダイハツブースを演出しました。

 そのモータースポーツ軸にはきれいなレッドを纏ったダイハツ「ミライースGR SPORTコンセプト」が置かれていました。このクルマについて担当者に話を聞いてみまました。

 このブース全体を監修したダイハツコーポレート統括本部ブランド推進室モーターショーG主任の米山知良さんによると、「いまダイハツはTOYOTA GAZOO Racingから暖簾分けされる形でDAIHATSU GAZOO Racingとしてモータースポーツ活動をしています。

 その目的は、“モータースポーツの裾野を広げて走る楽しさをみんなのものに”ということで、モータースポーツのハードルを出来るだけ低くして、多くの人たちがその裾野で楽しめることを目指しています」とのこと。

 DAIHATSU GAZOO Racingでは展示車の1台、「ミライースモータースポーツ参戦車」で全日本ラリーなどに参戦しています。そのフィードバックを受けてミライースGR SPORTコンセプトは作り上げられました。

「『ミライース』は、1円1mm1gにこだわって作られています」とベース車について語るのは、ダイハツコーポレート統括本部ブランド推進室DAIHATSU GAZOO Racing G事業・商品本部商品企画部車種企画室の殿村裕一さん。つまり、非常にベーシックでコンパクト、そして燃費も良いというモータースポーツ視点でも非常に素性の良いクルマということになります。

 そこにターボエンジンを搭載し、5速MTに換装。そしてラリーに必要な装備を施すと、「結構楽しいクルマに仕上がりましたし、全日本ラリー出も全然OK」と殿村さんは楽しそう。

 それであれば、「もっと良いクルマ作りということから、そのまま市販化出来ればと考えたのです」と殿村さん。

 また、市場としても、「300万円以下や、軽やAセグメントでは楽しいクルマが少なくなっていますので、そこも担えるかもしれません」と話します。米山さんも、「スポーツカーのエントリーとしてそういう役割を担えれば」と語っていました。

 さらに、殿村さんは、「コペンだとどうしても座席が2つしかないので、買えない理由の一番が家族や友知人などの身近な人の反対意見が大きいんです。しかしこのクルマであれば、通勤から買い物、週末のドライブやモータースポーツまで全部できます」と市販した際のセールスポイントも見極めているようです。

■GRのフィロソフィーも取り入れて

 さて、搭載されているエンジンやトランスミッションはコペンやミライース、タントからの流用とのこと。殿村さんは、「軽のプラットフォームはサイズも決まっていますし、共通部分が非常に多いのでやりやすいのです」と述べていましたので、コスト的にもかなり抑えられるようです。

 デザイン面ではGRと連動しているとのこと。「ミライースから前後のバンパーは変えていますが、GRのデザインフィロソフィーが入っています」と殿村さん。例えば、「モータースポーツでもきちんと耐えられるような冷却性能の確保がなされています。

 また、空力に関しても抵抗を抑えるようにして、まさに空気を上手にかき分けて前に進むというようなデザインです」と説明します。

 東京オートサロン会場ではこのクルマに関するアンケートを実施しました。その結果いかんでは市販化につながる模様です。

 果たしてどんな結果になっているのか興味深いですが、ぜひ市販化に繋がってほしいものです。世の中に1台でも楽しいクルマが出てくるのは、クルマ好きにとっては嬉しいことですから。

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