2025年3月に全通を迎える高規格道路「名豊道路」に、話題が集まっています。一体どのような道路で、どういった声が上がっているのでしょうか。
■2025年3月に全線開通
来月にいよいよ全線開通を迎える高規格道路「名豊道路」に、話題が集まっています。
一体どのような道路で、どういった声が上がっているのでしょうか。
名豊道路は、愛知県豊明市から、安城・西尾・蒲郡を経由して、豊橋市街から浜松方面へつなぐ、信号ゼロの国道23号バイパスです。
東名・新東名が内陸部を走るため、この愛知県南部エリアは中長距離ネットワークから取り残されてきました。高速道路に乗るにも生活道路を延々と走る必要があり、名古屋・浜松方面へは信号だらけの国道23号を延々と走る必要がありました。
そのため、半世紀前からバイパス計画が進行。1972年に事業着手し、気が付けば総延長73kmのうち、「残り1区間」9.1km(蒲郡IC~豊川為当IC)を残してほぼ完成を迎えていました。
現在でも安城市や西尾市は名古屋方面へ信号ゼロで直結可能で、住民だけでなく周辺工場からの輸送トラックも生活交通に煩わされることなく移動可能になっています。
しかし、豊橋市だけは、蒲郡市内の最後の未開通部に阻まれたまま、名古屋直結を享受していません。もし名豊道路が全通すれば、名古屋市内まで「約1時間」に短縮される予測です。
今回、ついに最後の蒲郡IC~豊川為当ICが開通。国道1号を全く使わずとも、信号ゼロのバイパスで名古屋~浜松がつながるようになります。
開通日は2025年3月8日です。
名豊道路は浜松側で国道1号バイパス「浜名バイパス」「浜松バイパス」「磐田バイパス」「袋井バイパス」「掛川バイパス」「日坂バイパス」「島田金谷バイパス」「藤枝バイパス」「岡部バイパス」「静清バイパス」「富士由比バイパス」「沼津バイパス」へ直通していきます。信号ゼロになるのは名豊道路を通して通算100kmを超える計算になります。
静岡県の壮大なバイパスに、名古屋圏が直結することになります。
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愛知県にとって悲願となる「信号ゼロ」東西軸の完成に、ネット上でも「これは開通が待ち遠しい」「全線開通はまずは喜びたい」「3月ですか、楽しみですね」「いったん蒲郡で降りる面倒くささを考えたら、片側1車線でも開通してくれるだけありがたい」「地域の動脈となる重要な幹線道路です」「近隣住民のひとりとして、交通利便性が高まるのは歓迎したい」「いよいよ約1か月後。楽しみだな」と、歓迎する声が見られます。
いっぽうで、名豊道路はまだまだ道半ば。というのは、多くの区間でまだ暫定2車線の対面通行で、4車線化完成しているのは豊明~西尾東(知立・岡崎工区)、前芝~大崎(豊橋工区)の2区間のみです。
コメントでも「あの道は完全に4車線化した方がよい」「早期に片側2車線整備頼みます」「西尾〜蒲郡が片側1車線なので慢性的な渋滞は不可避かと」「交通量増えたら詰まるんだろうな」と、片側1車線区間での混雑を憂慮する人の声がありました。
なお、4車線化自体は複数の工区で進められています。ただし豊橋市内をはじめまだ4車線化が事業化していないところもあり、沿線自治体などからは早期の「全線4車線化」の要望が上がっています。