大阪オートメッセでは、海外のモデルをオマージュした日本車も過去に出展されており、大阪オートメッセ2023には英国SUVを彷彿とさせる軽バンが披露されていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■まるでミニ「ディフェンダー」! その正体とは?
2025年2月7日から9日に、インデックス大阪(大阪府住之江区)にて「大阪オートメッセ2025」が開催されます。
このイベントは関西圏最大級のチューニングカー・カスタムカーの祭典で、例年自動車メーカーやカスタムパーツメーカーが最新のカスタムカーや技術を披露する場として、クルマ好きを中心に人気を博しています。
そのカスタムカーのなかには、海外のモデルをオマージュした日本車も過去に出展されており、「大阪オートメッセ2023」には英国SUVを彷彿とさせる軽バンが披露されていました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのモデルとは、ESB(大阪府羽曳野市)がカスタムを手掛けた「HONDAFUNDER(ホンダッフンダー)」です。
ESBは、主に国産車向けのエアロパーツやホイールを開発・製造するカスタムショップです。
特に同社が展開するオリジナルブランド「CLS」シリーズは、デザイン性と機能性を兼ね備えたパーツを数多く取り揃えており、クルマの印象を大きく変える造形が特徴となっています。
大阪オートメッセ2023で披露されたHONDAFUNDERは、ホンダの軽商用バン「N-VAN」にCLSブランドのカスタムパーツを装着し、英国の本格SUVであるランドローバー「ディフェンダー」を彷彿とさせるデザインにカスタマイズされたモデルです。
丸目のヘッドライトや独自のボンネットロゴ「DAFUNDER(ダッフンダー)」が際立ち、タフな外観を演出しています。
ベースとなったN-VANは、2018年7月にホンダが発売した軽商用バンで、ホンダの人気モデル「N-BOX」シリーズの派生モデルです。
その特徴は、広い荷室やセンターピラーレス構造による利便性の高さに加え、個性的なデザインとアレンジの自由度が挙げられます。
商用車としてだけでなく、近年では趣味用途のセカンドカーとしての需要も獲得しています。
対するディフェンダーは、イギリスのランドローバーが製造する高級クロスカントリー車であり、2020年には71年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたことで注目を集めました。
その堅牢で高級感のあるスタイルをN-VANに落とし込んだのがHONDAFUNDERなのです。
このカスタムカーには、CLSブランドの「CLS FOXフロントバンパー」(7万円、税抜以下同)、「CLS FOXリアバンパーパネル」(3万円)、「テールレンズカバー」(2万円)などが装備されており、ディフェンダー風の力強いデザインを実現しています。
また、インテリアにも「CLS FOXシートカバー」(5万円)を採用し、通常のN-VANとは異なる高級感を演出。
さらに、リフトアップ仕様の「アゲバネ」(3万8000円)を装着し、車高を上げたことでSUVらしい存在感を強調。
ホイールには「CLS TC01」(14インチ:1万2000円/本~1万5000円/本、15インチ:1万4000円/本~1万5000円/本)を採用し、オフロードタイヤと組み合わせることで、より本格的なクロスカントリー仕様へとカスタマイズされています。
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大阪オートメッセ2023においてHONDAFUNDERは、N-VANの実用性とディフェンダーの力強さを融合させた独自のスタイルで来場者の注目を集めました。
このカスタムカーは、ユニークなデザインと実用性を兼ね備えた1台として、軽商用バンの新たな可能性を示したことでしょう。
なお、ESBの公式ホームページ内で掲載されている写真では、ボンネットロゴ「DAFUNDER(ダッフンダー)」が「HONDA」に変更されています。