2025年1月17日、トヨタポーランド法人は「プロエース」が好調なセールスを記録していることを発表しました。いったいどのような状況なのでしょうか。
■大口顔の新型バン!
2025年1月17日、トヨタのポーランド法人は「プロエース」が好調なセールスを記録していることを発表しました。
プロエースは、トヨタがステランティスグループからOEM供給を受けて販売されるラージサイズの商用バンで、乗用モデルで3列シート・9人乗りの「プロエース ヴァーソ」もラインナップされます。
初代は、ステランティスグループになる前の「グループPSA」と「フィアット」の合弁会社が開発・製造して2013年にデビューしました。
現行モデルは、2016年にフルモデルチェンジを受けた2代目で、2023年11月にマイナーチェンジが実施、2024年から販売をスタートしています。なお、ヴァーソは2代目からの登場となります。
2代目は当時のPSAグループが開発し、同社のプラットフォームが使用され、プジョーでは「エキスパート」、シトロエン「ジャンピー」、フィアット「ウリッセ」などとステランティスグループ傘下ブランドの多くにOEM供給されています。
ボディタイプはスライドドアをもつセミキャブタイプで、ショートホイールベースモデルとロングホイールベースモデルが設定されています。
ショートホイールベースモデルのボディサイズは、全長4959mm×全幅1920mm×全高1899mm、ホイールベース2925mm、ロングホイールベースモデルは、全長5309mm×全幅1920mm×全高1940mm、ホイールベース3275mmとなっています。
パワートレインは、2.0リッターディーゼルに6速MTもしくは8速ATの組み合わせと、バンには別途1.5リッターディーゼル&6速MTも選択できるようになっています。駆動方式は、全車2WD(FF・前輪駆動)となっています。
また、BEV(バッテリーEV:電気自動車)「プロエース エレクトリック」もラインナップしています。
プロエースは、グリルレスの大開口フロントグリルが特徴となる洗練されたエクステリアデザインとなっています。また。商用バンは、フロントグリルがブラック素地、ヴァーソがボディ同色とし、モダンなLEDヘッドライトユニットと相まって迫力のある顔つきとなっています。
トヨタのポーランド法人の発表では、プロエースが配送用商用バンのカテゴリーで、2024年の販売台数第9位を記録したことが伝えられました。また、2024年通年で3109台が登録され、プロエースが属するMDVセグメントで2位の販売実績となり、16%のシェアを獲得したとのことです。
その販売台数の内訳は、商用バンは1705台、乗用のヴァーソが1404台であったと発表しています。
この発表では、プロエース以外のトヨタの商用車、ミドルサイズバン・ワゴンのプロエースシティ」、プロエースシティ ヴァーソ、大型バンの「プロエース マックス」、ピックアップトラック「ハイラックス」も好調なセールスを記録したことが発表されました。
ポーランドの人口は約3700万人で、日本の人口の約3分の1となり、市場規模も単純計算で約3分の1となります。2024年12月のポーランドでの乗用車登録台数は5万5000台(参考:前年同月比32%増)ほどに対して、日本では約18万5000台と、こちらもざっと3分の1近くの市場規模となっています。
同月のメーカー別の登録台数トップはトヨタで、1万台強と2割弱のシェアを握っています。ポーランドでも”爆売れ中”のトヨタでした。