豊田自動織機は、「東京オートサロン2025」にて、トヨタ「RAV4プラグインハイブリッド」のカスタムカー「RAV4 DARKSIDE PERFORMANCE」を発表しました。RAV4の新たな一面としてミステリアスな雰囲気をまとった姿は、多くの来場者から注目を集めました。
■近未来的な「サイバー」感がカッコイイ!
豊田自動織機は、2025年1月に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京オートサロン2025」にて、カスタムカー「RAV4 DARKSIDE PERFORMANCE(ダークサイドパフォーマンス)」を初公開しました。
ベースはトヨタ「RAV4プラグインハイブリッド」で、クロスオーバーSUVとして人気の高いRAV4が、いつもとはイメージを大きく変えたコンセプトモデルとなりました。
豊田自動織機は、トヨタグループの一角を担いトヨタ自動車の源流となった繊維機械のほかにも、エンジンやコンプレッサーをはじめとした自動車関連製品、さらにはフォークリフトといった産業車両の開発・生産を手がける企業です。
RAV4は、1994年に日本と北米で販売を開始したクロスオーバーSUVで、2016年8月に3代目モデルの生産終了に合わせて国内での販売は一旦撤退しました。
その後、およそ3年間は4代目が海外専用モデルとして製造が続けられていたものの、2019年に登場した5代目から国内販売も再開となり、現在はガソリン車・ハイブリッド・プラグインハイブリッドの3つのパワートレインが取り揃えられています。
このクルマの特徴やポイントなどについて、豊田自動織機の担当者は以下のように話します。
「RAV4というと、アウトドアにぴったりで陽気なキャラクターを連想される方も多いと思います。しかし、今回はそれとは全く逆の『ダークさ、ミステリアスさ』を前面に出し、RAV4の新たな一面を表現できるようパーツ等のデザインを行いました。
コンセプトモデルとはいえ、どのようなユーザーをターゲットに設定するかというところから、デザイナーと協議をして開発したのも特徴です。
ただ、SFアニメやゲームなど二次元の世界で出てくるようなクルマを実車として落とし込むにあたり、バーチャルな世界観をどうやって3Dで造形するかというところが、制作において大変だったポイントではあります」
エクステリアには、妖艶なメタルカラーボディに前後イルミネーション付きバンパーやクリアグリルを用いることで、非現実感を演出。
そして足回りには、角のあるオーバーフェンダーを装備することにより、ワイドで重厚感のある印象に仕上げています。
さらにRAV4のロゴも市販モデルからフォントを変更し、可読性を削ったサイバー感のるデザインを取り入れています。
また、フロントグリルには二次元コードが描かれており、スマホなどでこれを読み取ると豊田自動織機公式YouTubeアカウントで公開されているRAV4 ダークサイドパフォーマンスのイメージムービーにアクセスが可能でした。
なお、パワートレインはベースモデルと同じく、2.5リッター直列4気筒エンジンに2機のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを使用しているものの、今回のモデルを参考とした市販化の予定は現状なく、公道での走行も想定していないとのことです。
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「好きにまみれろ!」のキャッチコピーで登場した5代目RAV4の新しい可能性を模索した、トヨタグループだからこそ実現できたコンセプトモデルと言えるでしょう。