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トヨタが「米国の電池工場稼働」&「上海にBEV&電池会社設立」を発表!レクサスBEVを現地で生産!? 加速する電動化戦略の進捗とは

くるまのニュース 2025年2月5日 14時35分

電動戦略に関する2つの内容についてトヨタは2025年2月5日に発表しました。その内容は「米国ノースカロライナ州での車載用電池工場稼働開始」と「中国上海市にバッテリーEV・電池の開発・生産会社を設立」というものです。

■トヨタの電動化戦略の進捗状況は?

 2025年2月5日にトヨタは、電動戦略に関する2つの内容として「米国ノースカロライナ州での車載用電池工場稼働開始」と「中国上海市にバッテリーEV・電池の開発・生産会社を設立」を発表しました。

「米国ノースカロライナ州での車載用電池工場稼働開始」に関しては、Toyota Battery Manufacturing, North Carolina(以下、TBMNC)に関する発表です。

 TBMNCは、HEV(ハイブリッド車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、BEV(電気自動車)の電池をトヨタが米国で初めて生産する電池工場です。

 海外初のトヨタ内製電池製造会社として設立され、今回生産準備を完了したことにより、2025年4月から北米電動車向けに電池の出荷を始めるとしています。

 なお本件に関して、トヨタの宮崎洋一副社長は次のように述べています。

「米国に海外初の内製電池製造会社として設立したToyota Battery Manufacturing, North Carolina では生産準備を完了し、いよいよ4月から電池の出荷を始めます。

 ここは、米国で11番となる生産事業体で、HEV、PHEV、BEVの電池を産します。

 投資額は約140億ドル、約5000人の新規雇用を計画し、様々な電動??の電池の現地生産を通じて、マルチパスウェイ戦略の一層の強化に繋げてまいります」

 なおトヨタによる投資額は約140億ドル、約5,000人の雇用を計画しており、米国においてこれまでの実績と合わせると累計で約490億ドルを投資し、約28万人の雇用を創出することになるようです。

 次に「中国上海市にバッテリーEV・電池の開発・生産会社を設立」という発表です。

 トヨタは、これまで中国試乗において中国第一汽車集団有限公司、広州汽車集団株式有限公司などのパートナーと事業を展開してきました。

 そうしたなかで今回トヨタは、中国上海市政府とカーボンニュートラルに関する包括的提携を契約。

 これにより、上海市金山区において、新たにBEV・電池の開発・生産会社を独資で設立することを決定しました。

 なお新会社では、レクサスブランドのBEVを新規に開発し、2027年以降に生産を開始する予定だと言います。

 生産能力に関しては当面年間10万台程度で、立ち上がり時は約1000人程度の新規雇用を計画。

 本件に関して、前出の宮崎洋一副社長は次のように述べています。

「本日2月5日午前に開催した取締役会で、中国上海でのレクサスBEV・電池の開発・生産会社の、独資による設立を決定し、公表いたしました。

 中国のローカルメンバーが主体となって企画・開発から生産までを一環して行うことで、お客様のニーズにあったバッテリーEVを、より迅速に提供できる体制を整え、中国の皆様からより愛され、応援いただける企業を目指してまいります」

 なお今回の新会社についてトヨタは、今回の提携により水素エネルギー、自動運転技術、電池のリサイクル再利用などの分野において「中国政府の2060年カーボンニュートラル達成に貢献していきたい」とし、「より迅速に提供することが重要」と判断したことから新会社の設立となったようです。

 上海に設立する理由について、トヨタの渉外広報本部長・上田裕之氏は次のように語っています。

「元々上海は中国の中でも最先端の技術が集まる場所、そして上海市もカーボンニュートラルに協力的だったことが背景にあります。

 またレクサス車を生産、独資で設立するという背景にはすでにレクサスが現地で独資により販売網を展開していることからです」

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