NEXCO西日本は2025年2月5日、制限重量を大幅にオーバーした車両を走行させたとして、警察へ告発を行ったと発表しました。
■重量制限を「2倍超過」で告発へ
NEXCO西日本は2025年2月5日、制限重量を大幅にオーバーした車両を走行させたとして、警察へ告発を行ったと発表しました。
今回告発された案件は、2024年8月に高知自動車道で、25トン制限のところをほぼ2倍の「50.05トン」でオールテレーンクレーンを通行させたというものです。
車両制限令では、総重量の一般的制限値は25トンです。基本的に道路設計はこれより重い車両に対応していないため、重量オーバーの車両を自由に通行させると、道路の劣化の原因になってしまうのです。
今回は制限をはるかに越える「25.05トンオーバー」であり、同社は「極めて悪質な違反であると考えております」と怒りを隠していません。
発覚したのは夕方6時ごろ、南国IC内のことでした。違反者は香川県高松市の業者で、社長および運転手が告発の対象となります。
道路法第47条第2項違反(重量超過)の場合、同法第104条において「100万円以下の罰金」の対象となります。
高速道路機構およびNEXCO西日本は「今後とも関係機関と連携を図り、道路法違反車両に対しては厳正に行政措置を行い、安全で円滑な交通の確保に努めてまいります」としています。
大幅な重量超過違反で道路管理者から告発された例は、近年では京都市の国道で取り締まりをうけた「71.25トン」(約47トンオーバー)というとんでもないケースもあり、道路保全対策に各管理者が頭を悩ませています。