スズキが「モーターサイクルショー2025」の出展概要を発表しました。展示車両には2024年11月に「EICMA2024」で発表した新型「DR-Z4S・SM」の海外仕様モデルが登場します。
■日本“初”実車展示!
スズキは、2025年3月から4月にかけて開催される大阪・東京・名古屋のモーターサイクルショーに出展すると発表しました。
今回のスズキブースでは、「スズキオシフェス」をテーマに、参考出品車3台を含む計20台のバイクを出展。また、例年よりスペースを拡大した物販エリアでは、定番のスズキグッズに加え、「スズキオシ」グッズが販売されます。
なかでも注目されるのは、2024年11月に「EICMA2024」で初公開され、国内でも話題になった新型「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」です。
DR-Z4シリーズは、2000年に登場した同社のオフロードバイク「DR-Z400S」から始まります。
2004年にはDR-Z400Sをベースに、オンロード仕様に改良したモタードモデル「DR-Z400SM」が登場。車重145kgという軽量ボディに最大出力40馬力、最大トルク39N・mというモンスタースペックを備えて人気を博しましたが、2009年に排ガス規制により販売終了しました。
約15年の時を経て復活した両モデルは、同じプラットフォームを基にしていますが、足回りのパーツやセッティングが異なります。
DR-Z4Sは街乗りからオフロードまで対応するデュアルパーパスモデルであり、DR-Z4SMは、オフロードバイクにオンロードタイヤを装着し、街乗りからサーキット走行まで多様なライディングを楽しめるスーパーモトモデルです。
外装デザインは、1眼LEDプロジェクターライトを採用し、先進的なフロントフェイスに仕上がっています。ボディラインはフロントからテールまでフラットでシャープな形状で、モタード特有のスパルタンな印象です。
新設計のフレームは軽量な鋼管で形成され、剛性が高く、荒れた路面にも対応できる強度と柔軟性を持ち合わせています。これにより重量はDR-Z4S で151kg、DR-Z4SM で154kgを実現。
パワーユニットは、DR-Z400に搭載されたエンジンを改良し、EURO5+に適合させた398ccの4ストロークDOHCエンジンを搭載し、最大出力38馬力、最大トルク37Nmを発揮します。
また、トラクションコントロールや出力特性を3モードから選択可能なSDMS(スズキドライブモードセレクター)、解除モード付きABSなどの電子制御システム「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」を搭載しています。
新型「DR-Z4S」は2025年4月より、新型「DR-Z4SM」は同年5月より、北米・欧州を中心に各国で順次販売が開始される予定です。
日本での販売に関する発表はまだありませんが、今回のモーターサイクルショーでの展示が、日本市場投入の可能性を示唆するものなのか、注目が集まります。
※ ※ ※
また、市販車では「ハヤブサ」や「Vストロームシリーズ」、「GSX-Sシリーズ」など、幅広いラインアップが展示されます。
各モーターサイクルショーの日程は以下の通りです。
・第41回大阪モーターサイクルショー:2025年3月21日~23日(インテックス大阪)
・第52回東京モーターサイクルショー:3月28日~30日(東京ビッグサイト)
・第4回名古屋モーターサイクルショー:4月4日~6日(Aichi Sky Expo)