レクサスの米国法人は、レクサス「LX」の2025年モデルを発表するとともに、ラインナップにハイブリッド仕様の「LX700h」を追加しました。
■レクサス初の「すごいハイブリッド」搭載
レクサスの米国法人は2025年2月5日(現地時間)、レクサス「LX」の2025年モデルを発表しました。
新たなハイブリッドモデルの「LX700h」が追加されています。
LXは1996年に登場したレクサスのフラッグシップSUVです。トヨタ「ランドクルーザー」の姉妹車で、同プラットフォームを採用し本格的な悪路性能を確保しながら、レクサスらしいラグジュアリーな雰囲気に仕立てています。
現行型は2021年10月に登場した4代目です。最新の「ランドクルーザー300」と共通のTNGA GA-Fの採用により、約200kgの軽量化と基本性能を大幅向上。デザインも一新し、レクサスSUVの旗艦モデルにふさわしく存在感のあるスタイリングとしています。
また、先進運転支援「レクサス セーフティ システム+」を採用し、先進安全機能を高めています。
北米モデルのパワートレインは日本仕様と同様で、最大出力409hp・479lbftを発揮する3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジン搭載の「LX600」を設定しています。
今回登場した2025年モデルでは、レクサス セーフティ システム+が最新の「3.0」にバージョンアップされました。
従来のダイナミックレーダークルーズコントロールやプリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラートなどに加えて、クルーズコントロール作動時に自動でスピードを落とす「カーブスピードマネジメント」機能や、左折時の対向車検知機能の強化、緊急操舵支援機能などが追加され、安全性能を高めています。
さらに、ラインナップにハイブリッドモデル LX700hが新規設定されました。
パワートレインはLX600と同様のV6ツインターボエンジン×10速ATに、新開発の「モータージェネレーター」とニッケル水素メインバッテリーを組み合わせた、レクサス初のパラレルハイブリッドを採用。
システム総合出力457hp・最大トルク583lbftの強大なパワーを発揮しつつ、燃費性能は20MPG(EPA複合・約7.1km/L)の経済性を両立。オフロード走行ではモーター駆動が加わることで、走行安定性にも寄与しています。
重量のあるハイブリッドシステム搭載に伴ってボディ側も強化しており、フレームの構造変更やスペアタイヤの位置変更などが図られています。
またLXの持つ信頼性や堅牢性を実現するため、ハイブリッドシステムが故障した場合はガソリンエンジンのみで走行が可能。
高い渡河性能も確保しており、27.5インチ(約70cm)の水深にも耐えるほか、メインバッテリートレイが浸水した場合はドライバーに警告する機能も備えています。
このLX700hは、通常の「プレミアム」「F SPORTハンドリング」「ラグジュアリー」「ウルトララグジュアリー」グレードに加え、専用の「オーバートレイル」が設定されています。
オーバートレイルはアウトドアに特化した内外装などを持つタフグレードで、専用の「アース」カラーと「ブラック」または「ストーンブラウン」の内装色を採用。
エクステリアでは、専用18インチホイールにオールテレーンタイヤを組み合わせたほか、フロントスキッドプレート、ダーク仕様のグリル・ドアハンドル・ルーフレールなどを専用装備。
インテリアはコンソールやドアトリムに専用ストーンブラウンステッチと「ブラックオープンポア」パネルを施し、アウトドア体験を表現しています。
機能装備では、デフロックや2400W出力のAC電源、耐候性のあるフロアライナーを装着し、アウトドアでの機動性を高めています。
新LX 2025年モデルの価格は、10万6850ドル(約1627万円)から14万1350ドル(約2152万円)に設定され、2025年の初頭のデリバリー開始が予定されています。