中日本ハイウェイ・パトロール東京は、公式YouTubeチャンネルに「危険走行目撃」という衝撃の動画を投稿しました。一体何があったのでしょうか。
■車線変更したと思いきや…
NEXCO中日本グループで、黄色いパトロールカーで高速道路を管理している中日本ハイウェイ・パトロール東京は2025年2月5日、公式YouTubeチャンネル「ハイウェイ・パトロール東京」に1本の動画を投稿しました。
その動画のタイトルは「危険走行目撃」。一体何があったのでしょうか。
動画が撮影されたのは2024年11月28日の14時。場所は中央道の上り線の「34kp付近」。八王子JCTと元八王子バス停の間です。
動画は左の走行車線を走行しているパトロールカーの前面展望と後方カメラによる2画面の映像で、当日は木曜日の昼とはいえ、2車線どちらもクルマが走行しており、交通量が多い状態でした。
緩やかな右カーブを走行しているパトロールの後方カメラの映像に、追い越し車線から1台の白い高級輸入セダンが車線変更してきます。
パトロールカーの後ろについたと思いきや、その後は思いもよらぬ出来事が待っていました。
そのままハンドルを切った状態でみるみる路肩に寄っていき、完全に路肩走行といった状態になり、カメラの視界からは消滅します。
その後、前面展望カメラに現れたと思ったら、なんと「壁(法面)を走行」している状態に。
白いセダンはガタガタと揺れながら壁走行を続けますが、セダンの前にはガードレールが出現。
幸いガードレールとの衝突は免れたものの、車体の底部にガードレールを擦りながら、路肩〜走行車線へと復帰。クルマの動きを見ていると、“着地”時に車体が大きく沈み込んだことから、その衝撃は相当なものだったと思われます。
その後、白いセダンはハザードを点灯させながら、車線をふらふらまたいでしばらく走行を続けた後、路肩に停車します。
衝撃の一部始終に、パトロール隊員も「うわっ!」「おっと!」と、思わず声をあげて驚いている様子です。
今回の出来事の直接の要因などは不明ですが、クルマにまかせて漫然と運転してしまったのか、それとも寝ていたのか、あるいは体調が悪化して意識を失っていたのか。さまざまなことが考えられます。
事故に至らなかったものの、パトロールカーだけでなく複数台のクルマを巻き込む大事故に発展しそうな危険な走行。
中日本ハイウェイ・パトロール東京は「事故の際は警察へ申告をお願いします」と呼びかけていることから、停車後はそのまま逃げてしまったのでしょうか。
同社は今回の件について、「『たまたま』大きな事故に発展しませんでしたが、路外逸脱、横転事故の可能性もあったと思います」とし、「長距離・長時間運転をする際は適宜休憩を取るなど、安全運転をお願いします」と警鐘を鳴らしています。