スズキの軽ワゴン「アルト」のなかで最も安いグレードである「Aグレード 2WD CVT」は一体どのようなクルマなのでしょうか。
■アルトの最安グレード、気になる装備は?
軽自動車の新車価格は年々高騰し、政府統計ポータルサイトによると2020年時点で平均価格が150万円を突破しているというデータが出ています。
昨年の2024年は、ついに160万円台を超えるのではないかと予想されているほどでした。
しかし、スズキ「アルト」の最廉価モデルは、100万円台を下回りそうなほどの低価格。
安価ゆえに性能を心配する声もありますが、実は地球にもお財布にも優しい魅力たっぷりのクルマなのです。
アルトは1979年に発売された軽自動車で、その車名はイタリア語で才能などが「秀でた」を意味し、経済的で使い勝手がよく、かつ安全なクルマとして人気を博しています。
初代モデルは、自動車業界初の全国統一車両本体価格を導入し、僅か47万円という低価格で発売。
女性ユーザーを中心に大ヒットし、当時下降傾向だった軽自動車の販売台数をV字回復に導きました。
その後も時代のニーズに合わせてモデルチェンジが繰り返されており、現行モデルとして展開されているのは、2021年9月に販売された9代目です。
なかでも最も安価なモデルの「Aグレード 2WD CVT」は、消費税抜きでは100万円を下回る、96万8000円という驚きの低価格を実現しています。
Aグレードのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1525mm、ホイールベース2460mmです。
ボディカラーはダスクブルーメタリック、シルキーシルバーメタリック、ホワイトの3種類があります。
外装は誰でも親しみやすい丸みのあるデザインとなっています。
装備としては、ハロゲンヘッドライト、手動式のブラックアウトされたサイドミラー、足元にはセンターキャップを装備している点が特徴です。
内装は黒を基調とした落ち着きのあるなかに、インテリアパネルやシートにはネイビーを採用。
これにより、シンプルながら垢抜けたモダンな印象を与えます。
使い勝手にこだわったつくりのため収納スペースが充実しており、快適に買い物やドライブが楽しめるでしょう。
安全性能に関しては、スズキ独自の予防安全技術「スズキ セーフティサポート」を標準装備。
衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、ハイビームアシストなどが含まれており、エントリーグレードながら必要十分な装備が搭載されています。
パワートレインは、スズキを代表する660cc直列3気筒エンジン(R06A型)を搭載しており、最高出力46ps、最大トルク55Nmを発揮。
トランスミッションにはCVTを組み合わせ、駆動方式はFFを採用しています。
これらにより、燃費(WTLCモード)は25.2km/Lという高水準を実現しているのもポイントです。
なお、Aグレード 2WD CVTの価格(消費税込)は、106万4800円です。