TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、「大阪オートサロン2025」にて、トヨタ「スープラ(GRスープラ、以下A90スープラ)」の特別仕様車「A90 Final Edition(A90ファイナルエディション)」を日本初公開しました。
■現行モデル最後の特別な「スープラ」日本初公開!
2025年2月7日から9日までインデックス大阪(大阪市住之江区)で開催される「大阪オートサロン2025」にて、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、トヨタ「スープラ(GRスープラ、以下A90スープラ)」の現行モデル最後を彩る特別仕様車「A90 Final Edition(A90ファイナルエディション)」を日本初公開しました。
A90スープラは2019年に17年ぶりの“スープラ復活”を遂げた5代目で、TGRの「GR」シリーズ初のグローバルモデルとして話題となりました。
しかし、2024年11月28日に現行モデルの生産終了を発表。
なかでも同日に発表され、今回日本での実車初公開となったA90ファイナルエディションは、その最後を飾る集大成ともいえるモデルです。
最大の特徴は、TGR Europe(TGR EE)が手掛けた 空力性能の向上にあります。
フロントスポイラー、カナード、センターフラップにはカーボン素材が採用され、空気抵抗を大幅に低減。
また、スワンネック構造のカーボン製リアウイングにより、ダウンフォースと空気抵抗のバランスを最適化しています。
さらに、エンジン冷却性能向上のためにカーボン製ボンネットダクト追加され、スポーティかつ機能的なデザインを実現しました。
足回りにもこだわり、ミシュラン製パイロットスポーツ CUP 2タイヤを装着。
フロントは265/35ZR19、リアは285/30ZR20のサイズを採用し、グリップ力を高めています。
軽量ホイールにはTGRロゴが刻まれ、軽量化と剛性向上を両立しているのもポイントです。
インテリアには、レカロ製カーボンフルバケットシート「RECARO Podium CF」を採用。
ドライバーをしっかりとホールドし、Gがかかるシーンでも正確な操作をサポートします。
ドライバー席を赤色で統一したコクピットデザインは視覚的にも鮮やかで、スポーツカーらしい特別感を演出。
また、ステアリングやシフトノブにアルカンターラ素材を採用し、触感と高級感を両立。
専用カーボンスカッフプレートや赤いシートベルトがさらなる特別感を与えています。
A90ファイナルエディションの心臓部は、専用チューニングを施した3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載。
最高出力は387PSから435PSへ向上し、最大トルクも500Nmから570Nmに強化され、よりシャープな加速性能を実現しています。
アクティブディファレンシャルの制御を最適化することで、安定したコーナリング性能を向上。
さらに、アクラポヴィッチ製チタンマフラーで軽量化を図るとともに、迫力あるエキゾーストサウンドを生み出します。
ブレーキシステムにはブレンボ製19インチブレーキを採用し、ステンレスメッシュホースを組み合わせることでブレーキフィールを向上。
KW製サスペンションには減衰力調整機能が備わり、「GRスープラGT4」にも使用される前後スタビライザーが限界性能を高めています。
車体剛性も大幅に強化されており、フロントカウルや床下ブレースを追加し、車内には強化型ラゲージクロスバーを装備。
EPS(電動パワーステアリング)の制御も最適化され、より直感的なステアリングフィールを提供します。
A90ファイナルエディションは、日本と欧州で300台限定販売されます。
欧州では2025年春の発売が予定されており、日本での発売時期は現在検討中とのことです。
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大阪オートメッセ2025のTGRブース内には、A90ファイナルエディションのほか、同年2月4日に日本へ導入されたばかりの進化型「GRカローラ」も日本初公開され、来場者から多くの注目を集めていました。
また、実際にA90ファイナルエディションを見たユーザーからは「超カッコイイなあ」「これは欲しくなる」「最後なのに手が込んでいるのはさすがトヨタ」などといった声が寄せられていました。