国土交通省 中国地方整備局は2025年2月10日、大型車が「ノーマルタイヤ」で雪道を走行した挙句、立ち往生したと発表しました。あらためて冬用タイヤ装着を呼びかけています。
■案の定 今年もスタック発生
国土交通省 中国地方整備局は2025年2月10日、大型車が「ノーマルタイヤ」で雪道を走行した挙句、立ち往生したと発表しました。
あらためて冬用タイヤ装着を呼びかけています。
事件が起きたのは8日 0時30分ごろ、山口県山陽小野田市の国道2号です。
立ち往生したのは大型トレーラーで、道路をふさいでしまったために、渋滞が約5kmに渡って発生したとのことです。
同局はプレス発表で、異例の「赤文字に下線入り」で「原因は冬用タイヤ未装着の車両」ということを強調。
「道路の積雪や凍結が発生する時期に、ノーマルタイヤで外出することは、立ち往生など深刻な交通渋滞や通行止めを引き起こす恐れがあります」
「積雪・凍結道路ですべり止めの措置をとらない運転は法令違反となります」
などと、強い口調であらためて呼びかけています。
同局管内では、2022年12月に同様の呼びかけを行いましたが、案の定トラックのノーマルタイヤ立ち往生が2件発生。「ノーマルタイヤで走行し、深刻な交通障害を起こしかねない事象が発生しました」と、怒りのこもった異例の発表を行いました。年が明けた1月にも、またまたトラックがノーマルタイヤで島根県内で立ち往生。
「いまだにノーマルタイヤ装着車両の通行があります」と、あきれ果てたような口調が話題になりました。
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こうして毎年、道路管理者が呼びかけているのにもかかわらず、やっぱり発生したトラックのノーマルタイヤ立ち往生案件。
国土交通省は2月初旬の発表で、「雪道において悪質な立ち往生が発生した場合には、監査で事実関係を確認したうえで、講じた措置が不十分と判断されれば、行政処分の対象となります」と警告。運送会社に重いペナルティを課すという宣言がなされていました。
今回のトラック運転手と運送会社がどのようなペナルティを受けるのかはまだ明らかになっていませんが、「自分だけは大丈夫だと思った」という態度にも取られかねない行為に対し、国土交通省はウェブ上で全国にこの案件を知らしめることで、ことの重大性をあらわにしています。