2025年1月の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。
■2025年1月に売れたクルマは?
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2025年2月6日、2025年1月の車名別販売台数ランキングを発表しました。
自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。
発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。
軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。
●2025年1月 登録車ベスト10
・1位:トヨタ「ヤリス」(1万6257台)
・2位:トヨタ「カローラ」(1万4042台)
・3位:トヨタ「アルファード」(9866台)
・4位:トヨタ「シエンタ」(9601台)
・5位:日産「ノート」(8290台)
・6位:トヨタ「プリウス」(8226台)
・7位:ホンダ「フリード」(7708台)
・8位:トヨタ「ライズ」(6793台)
・9位:日産「セレナ」(6691台)
・10位:トヨタ「アクア」(6377台)
●2025年1月 軽乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(1万6394台)
・2位:スズキ「スペーシア」(1万4885台)
・3位:ダイハツ「タント」(1万1977台)
・4位:ダイハツ「ムーヴ」(8247台)
・5位:スズキ「ハスラー」(7724台)
・6位:日産「ルークス」(6613台)
・7位:スズキ「ワゴンR」(5692台)
・8位:ダイハツ「タフト」(5255台)
・9位:スズキ「アルト」(4913台)
・10位:ダイハツ「ミラ」(4570台)
2025年スタートダッシュの新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」(販売台数1万6257台)が1位を獲得しました。
これに続きトヨタ「カローラ」「アルファード」「シエンタ」と続き、トヨタがトップ4を席巻。なおヤリス、カローラがそれぞれシリーズ合計であるため、単一車種としてはアルファードが1位ということになります。
アルファードは現行型の4代目が2023年6月に登場。姉妹車「ヴェルファイア」は3代目です。現行型で基本性能の大幅な刷新を図り、ふたたびミニバンの頂点として輝いています。
2024年12月には一部改良が実施。アルファード/ヴェルファイアともに2.5リッターPHEV(プラグインハイブリッド)タイプが追加され、アルファードにはハイブリッド最廉価の8人乗りモデル「X」が新設定されました。
これにより、上級モデル2タイプでパワートレインもハイブリッドとガソリンのみだった選択肢が大幅に広がり、今後の推移も注目されます。
8位はトヨタ「ライズ」が獲得。2024年8月以来のひさびさのトップ10入りとなりました。
ライズは2019年11月に発売されました。ダイハツ「ロッキー」のOEMモデルで、コンパクトな車体に力強いデザインと使いやすさを凝縮し、非常に手頃な価格を実現しています。
製造元のダイハツの認証不正によりしばらく受注停止していましたが、その後再開。2024年11月には法規対応に伴う一部仕様変更が実施されています。
軽自動車のランキングでは、ホンダ「N-BOX」(販売台数1万6394台)が1位を獲得。
3代目の現行型は2024年9月、アウトドアテイストを高めた新タイプ「N-BOX JOY」を追加設定し、ラインナップの拡充を図っています。
2位のスズキ「スペーシア」はN-BOXのライバルで、ほぼ同時期に全面刷新を実施。N-BOX同様、2024年9月にクロスオーバータイプ「スペーシアギア」がフルモデルチェンジされ、順調です。
3位のダイハツ「タント」も人気の軽スーパーハイトワゴンで、ダイハツの認証不正による受注停止解除後、上位にランクインし好調です。
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登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2025年1月の総合ランキングは以下の通りです。
●2025年1月 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(1万6394台)
・2位:トヨタ「ヤリス」(1万6257台)
・3位:スズキ「スペーシア」(1万4885台)
・4位:トヨタ「カローラ」(1万4042台)
・5位:ダイハツ「タント」(1万1977台)
・6位:トヨタ「アルファード」(9866台)
・7位:トヨタ「シエンタ」(9601台)
・8位:日産「ノート」(8290台)
・9位:ダイハツ「ムーヴ」(8247台)
・10位:トヨタ「プリウス」(8226台)
2025年1月の総合では、N-BOXが獲得しました。このほかの顔ぶれとしては、登録車ではベーシックな中・小型SUVや、コンパクト・ミディアムクラスのミニバンの人気が目立ち、軽自動車ではスーパーハイトワゴンが圧倒的に人気となっています。
その一方、アルファードは車両価格が非常に高額ながらも強い支持を受けていることがわかります。
なお、ここ1年でフルモデルチェンジした車種以外では、前年同月比100%を超えるモデルは少なくなりました。
これは2020年から始まった半導体不足による長期の納車待ちや、それが改善されたことによる新車の供給過多・デリバリーの詰まりがほぼ解消されたことによるもので、納車・登録状況による台数変化が除外され、実際の販売ランキングに近いものとなっています。
その一方、一部で受注停止となっている人気車や直近で改良などを行った車種もあり、引き続きランキングに変動が生じる可能性があります。