【ワシントン共同】米国防総省は10日、生成AIの技術を安全保障分野で活用するための特別チーム「リマ」を新設したと発表した。AIを使った敵対国の攻撃への防御、戦略や演習を巡る課題解決などに役立てる。先端技術の軍事転用を進める中国やロシアに対抗し、優位性を確保する狙い。
バイデン政権はAIを巡る安保関連施策を相次ぎ打ち出している。9日にはサイバー攻撃への防衛策としてAIを活用した技術創出のための競技会を開催すると発表。国防総省の国防高等研究計画局が主導し、民間の技術開発を後押しする構えだ。
ヒックス国防副長官は「国防総省がAI技術革新の先頭に立つという確固たる決意を示す」と強調した。