【北京共同】中国が追加の金融緩和に踏み切る公算が大きくなった。中国人民銀行（中央銀行）は15日、市中銀行に資金を供給するための「MLF（中期貸出制度）」と呼ばれる融資金利を引き下げた。MLFは事実上の政策金利「ローンプライムレート（貸出基礎金利、LPR）」を算出する目安。物価が下落するデフレなどへの警戒から21日にもLPR引き下げを発表し、景気下支えにつなげるとの観測が強まった。
MLF金利は0.15％下がり、2.50％となった。引き下げは6月以来、2カ月ぶり。6月にはLPRも引き下げられ、習指導部は年後半の経済政策を議論する会議で「国内需要が不足している」と危機感を表明していた。