三重県桑名市の多度大社で毎年5月に行われる伝統行事「上げ馬神事」に関し、県教育委員会が県文化財保護条例に基づき、動物愛護精神に反する行為をやめるよう勧告を出す方向で検討していることが17日、関係者への取材で分かった。同日午後の教育委員会で決議されれば、2011年以来2度目の勧告となる。
県文化財保護審議会が改善を求めていた。
上げ馬神事は南北朝時代から続く県の無形民俗文化財で、馬が坂の上に設置された高さ約2メートルの土壁を越えた回数で農作物の豊凶などを占う。
これまでに複数の馬が骨折するなどし、最近十数年で計4頭が安楽死させられていた。