北海道でサンマ初水揚げ 不漁続き「話にならない」

　8月に解禁されたサンマ棒受け網漁が全国に先駆けて北海道の厚岸漁港で水揚げされ、厚岸町の市場で19日朝、初競りが行われた。市場によると、最高で1キロ約3万5千円の値が付いた。サンマは近年、記録的な不漁が続いており、漁師は「話にならない。水温が高く、魚が集まらない」と厳しい表情で話した。

　道東沿岸では7月から流し網漁が行われていたが漁獲がなく、水揚げは例年より約1カ月遅れた格好だ。厚岸漁港からは小型の棒受け網漁船3隻が10日に出港し、公海で漁を行って18日夜に計約1.1トンを水揚げ。小ぶりで身が細いものが多いという。

　根室市でも19日、水揚げと初競りがあり、最高1キロ約14万円。