秋以降に本格的な出荷が始まる日本酒の出来栄えを確認する「呑切り」が21日、滋賀県甲賀市で開かれた。同市や湖南市の11の蔵元が計70点を出品し、酒の専門家の国税局鑑定官が熟成具合や香味の変化を評価した。
会場となった甲賀市の水口納税協会には、瓶詰めされた日本酒がずらりと並び、大阪国税局の鑑定官2人が、器に注いだ酒の香りを嗅いだり口に含んだりして一点一点を丹念に確認した。
藤本酒造(甲賀市)の藤本信行社長は「(意見を)蔵に持ち帰り、良いお酒を届けられるように精進したい」と話した。
「呑切り」は熟成させた日本酒の状態を見る恒例行事。