自民党の世耕弘成参院幹事長は3日、大分市内で講演し、来秋の党総裁選で安倍派として岸田文雄首相の続投を支持する考えを示した。首相が故安倍晋三元首相の進めた防衛力強化や経済政策を維持していると評価。「路線をしっかり引き継いでいる。それをさらに伸ばしていくのであれば、再選してもらいたいというのが派のコンセンサスだ」と述べた。
世耕氏は安倍派が意思決定機関として新設した常任幹事会のメンバー。物価高対策に関し「この秋には経済対策を組んで、それに基づいて補正予算を作って経済にできるだけ早く浸透させることが重要だ」と訴えた。
安倍氏の後任会長を決めるには数年必要だとし「私も目指したい」と意欲を示した。派内の約4割は参院議員だとして「会長選挙をしたら私になるが、なかなか選挙というわけにはいかない」と語り、笑いを誘った。