【ニューデリー共同】G20首脳会議で9日採択された首脳宣言では「G20は地政学上の問題を解決する場ではない」との文言が盛り込まれた。首脳会議に先立つ閣僚級会合では、ウクライナ侵攻に関する表現を巡って中国とロシアが反対。共同声明が採択できない構図が続いていた。この文言を盛り込んだ上で批判のトーンを抑え、全加盟国の同意を取り付けた形だ。
中国外務省の毛寧副報道局長は8日の記者会見で、首脳会議で中国もウクライナ戦争への非難に同意するかを問われ「国際経済協力の主要なフォーラムだ。その責務にフォーカスし、マクロ経済政策での連携を強化し、世界経済の発展を推進するべきだと認識している」と強調していた。