岸田文雄首相(自民党総裁)は、同党の古屋圭司憲法改正実現本部長を続投させ、本部事務総長に加藤勝信前厚生労働相を起用する方針を固めた。近く党総務会で正式決定する。本部は党則に基づき総裁が設置権限を持っている。関係者が4日、明らかにした。
首相は9月13日の記者会見で「憲法改正を実現したいという思いはいささかも変わっていない」と強調。安倍晋三元首相に近く、改憲機運の醸成に努めてきた古屋氏の再任が適当と判断した。
本部事務総長はこれまで新藤義孝経済再生担当相が務めていた。内閣改造で入閣したため、官房長官など要職を歴任した加藤氏を後任に充てることとした。