全国瞬時警報システム(Jアラート)の対象地域となった沖縄県では21日夜、北朝鮮からのミサイル発射を知らせるけたたましい防災無線が繰り返し鳴り響いた。県庁では、Jアラートが発出された当時、2人態勢で警戒しており、職員らが登庁して被害の確認など情報収集に当たった。職員の一人は「こんなに早いとは」とこぼした。
一方、友人と飲食店にいた宮古島市の40代男性は「楽しい気分がそがれるので、携帯の通知を切ってしまった。島内の自衛隊増強を進めるために、政府が危機をアピールしているように思える」とあきれていた。
与那国町役場では、電話が鳴る中、職員数人が大きな声をかけ合いながら対応に追われた。午後11時15分ごろには、避難の呼びかけを解除する防災無線が鳴り響き、職員は「予定より早い発射で驚いた」と慌ただしく話した。
石垣市の中心部はJアラートが鳴っても多くの人が飲食を楽しむなど、普段と変わらない様子だった。