2019年の東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くし、犯罪被害者支援の拡充に向け活動している松永拓也さん(37)が25日、高松市内で講演し、幸せな日々が突然失われた悲しみを振り返りながら「早期に被害者を支援につなげることで、少しずつ被害から回復できる」と語った。
松永さんは妻真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=当時(3)=の思い出や、事故直後のパニックの経験を涙ぐみながら話し「事故をなくすことも被害者支援だ」として、事故抑止と被害者支援の両輪で考えるよう聴衆に語りかけた。
事故後に仕事が手に付かなくなったりした体験から、国として「被害者特別休暇」の制度を導入するよう求めた。